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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

今日のアトリエ - 2018.05.28(ポケットの窓から)


はる 5235
 新しいコラムを考えました。というのか古いコラムのニューバージョンです。今回は少し難しいかもな。
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何を描くのか
 絵画は印象派あたりで、画家は絵を描く職人だということから自由になった。自由になったはいいけれど、じゃぁ「何を」描けばいいのかということが一大命題になった。 まぁいわゆるアーティストになったということだけれど、その「何を」ということを考えない作家はいらなくなったということだな。

 で、印象派がやった重要なことは、今までヤニっぽい中に押し込められていた色彩を解放したことだ。今では常識になっているけれど、色は光の再現なんだということに気がついたんだな。まぁちょうど科学が発達して印刷や写真その他の出現も作用しているとは思うのだけれどね。で、そこからカンジンスキー やクレー なんかの抽象絵画もでてくる。

 同じ印象派でもセザンヌ が考えたことは 少し違っていた。絵というのは突きつめれば「平面に置かれた秩序だった色の点の集まりだ」と考えた。見たままというより自然を自分の意思で再構築するということが彼にとって重要命題だったわけだ。そこからブラックやピカソ の立体派(キュピズム)がでてくる。ここまで来ると、いよいよ物を具体的に描き表すということから離れて行く。

 印象派が色彩を解放したように、例えば絵画は単に色のついた板だ考えると、絵の具は色の粉なだし、ノリに油を使うか膠を使うかアクリルなのか、キャンバスは布でも紙でも板でもいいというふうに自由に選択できるようになってくる。今手に入る画材で表現することが現代絵画だとするならその選択も「何を」の一つになるだろう。

 いずれにしろ、今を生きている我々が何を考えて、何を感じたのか、どんなかたちであれ自分なりに解釈して「今」を表現することが作家の使命だと思っています。



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