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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

はる 6136 - 2018.02.19(ポケットの窓から)

はる 6136
 大阪の学校を卒業して焼き物の絵付けの仕事をしていた。当時考えていたことははっきりとは覚えていないけれど、何をやっても何処にいても生きて行ける自信はあった。でもそれは時限爆弾のようにタイムリミットがあっていつまでもとはいかないのは分かっていた。しかし、日々の忙しさにかまけて、出来るだけ見ないように考えないようにしていたんだな。

 私は職人になりたかった訳じゃない。ただ流されるように髪を切って小奇麗にして就職するという気には到底なれなかった。学校卒業すればどこか適当な就職口を見つけて、どこかで自分と折り合いをつけて満員電車に揺られて会社勤めをする。何の特技もない人間はそうやって他人様の釜の飯を食うしか方法はないじゃないか、そうそれは頭では分かっていたのだけれどどうしても「いやだ」。兵隊のように良く見えない敵に向かってがむしゃらに戦うのはどうしても「いやだ」。その考えはいつごろから有ったのだろう。

 それだったら大型の免許でも取ってダンプの運転手でもなった方がいいと真剣に考えていた。使われることに変わりはないのだけど、何か自由がある気がした。もっと好きなように生きてみたい。学校卒業するまでは親の言いなりでも仕方ないだろう。学費やその他いろいろ世話になっているのだから、そこからは例え野垂れ死にしてもいいから好きに生きて行きたい。何だろうこれは、表面上には表れない心の奥底にある願望だな。

 仕事と収入、自分の生き方、何をしたいのか、何が出来るのか、そこら辺りは本当に良く考えた。二十歳そこらの若造じゃ絶対に結論などやしない。収入を得る方法は何処かで身を売って、時間を売って得るしかないのだからね。結局何もしたいことなどなかったのだ。絵描きになりたかった訳じゃない。たまたま最後に残ったのが絵を描くということだっただけだな。

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