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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

今日のアトリエ - 2018.01.20(ポケットの窓から)


はる 6116
 今でもそうだけれど、いくつかのデパートの画廊を巡れば最近の売れ筋というのがどういうものかわかるだろう。これはデパートだけではないのだけれど、物事はすべて需要と供給のバランスで成り立っている。商業主義というのか、資本主義というのか、兎に角お客さんのニーズというものが如実に表れるのが、デパートの店先という事になるだろう。

 たぶんこれは今の政治にもいえるんだろうな。民主主義というのは両刃の剣で人気取りみたいな一時のブームみたいなもので政治が決まって仕舞う。多数決だから、決まったことだから正義だとは限らないのだ。兎に角大きな組織票を持った者が全てにおいて権力を牛耳るようになっている。極力大衆が気がつかないように、上手い事言ってね。気がついた時にはもう二進も三進もいかない。話が違う方向に進んだ。元に戻して。

 デパートのコンセプトにはこれからの物を先験的に取り扱って行こうなどというスタンスはない。有ったとしてもあくまでも近い将来売れるであろうという予測の元でしか仕事をしない。自分達は文化を担ている先端企業だなどという見上げた考えなどない。当たり前だけれど、兎に角今利益を上げることが第一でそれ以外は自分たちのあずかり知らぬことである。故に大衆が今求めている商品が店先に並ぶわけだ。反対に言えばお客さんが今何を求めているのか?というのが最大の関心事であるだろうな。

 だから伊勢丹など今を時めくデパートは美術画廊など一番最初に切ってしまった。同じ売り場面積を持つならば確かにブランドに貸した方が利益があがるのは当然だ。企業戦略として考えるならば至極当然の選択だろう。けれどそうした戦略が長い目で見てデパートの特徴を、デパートそのもののブランド化を妨げているように思うな。昔のデパートは地域の文化の発信地でもあったわけだから、ただ単に利益を上げればいいという発想は自身の首を絞めることになるだろうな。

 話がまた難しいところに入り込んでしまった。そんなことを言いたかった訳じゃないのにな。

 私がお世話になっている松屋さんも10年前までは大きな画廊のスペースを七階に持っていた。ここをレンタルすれば一週間で何百万といわれたものだ。ところがそれだけのスペースを収益の上がらない画廊にしておくよりテナントにした方が利益率を考えればそうなるよな。という事で画廊のスペースは五分の一ぐらいに縮小された。今のスペースはギャラリーというにはちょっと違う多目的な展示スペースだ。私にとってはこのくらいの小さなスペースの方がプレッシャーが少なくていいのだけれどね。

 松屋はオーナー企業で他のデパートとは少し違う。今は華々しくは無くなってしまったけれどある種の特色がある、特に七階は利益だけではない啓蒙的なデザインや小物に先験のコンセプトがあった。憧れの聖地だったんだ。それを無くして欲しくないな。私が松屋さんでいつまで出来るか分かりませんが、少なくとも私より利益が上がる作家はいくらでもいるし、代わりを望むものもいくらでもいるだろうな。それでも明らかに今の絵画の流れとは違う私の絵をこれでいいというF氏の度量の広さには感謝していますね。

 

 

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