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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

今日のアトリエ - 2018.01.17(ポケットの窓から)


はる 6113
 デパートで木偶の坊のように立ってるといろんなことが見えてくる。ちょうど上の階で有名な刺繍の作家が展覧会をやっていたのでその流れて着物を着たおば様連が多かった。階の構造上直通でエレベーター上がるか、一階下のギャラリーの前のエスカレーターを通って行くしかないようになっている。

 ここだけの話、朝からまるでお宮参りのごとく着物を着たおば様たちがぞろぞろとそろって登って行くさまは少し滑稽にみえた。ひがみかもしれませんが。

 それでも時々私の絵を観て足を止めて「なんだこれは」と不思議そうにそろりそろりと入ってくる人がいる。まったく歯牙にもかけない、存在さえしないかの如く無視する人もいるわけだ。その違いって何なんだろうと思う。単に興味がないというだけなのかね。

 どこかに惹かれる、引っかかりを感じる、それが色なのか、形なのか、絵肌なのか、どこかで観たような色や形だったのか、それとも不快だったのかもしれないな。気持悪いとか。何らかのきっかけで気持ちが動いた訳だ。まったく無視されるより数倍嬉しい。

 絵の中にはその人の欠片が隠れていると思うんだな。それが何だか本人さえ分からない欠片なんだ。それが心を刺激するんだ。チクチクとね。子供の頃にみた夕焼けの色だったかもしれない。土遊びした湿った泥のかんしょくかもしれない。

 絵を観るのはそんなきっかけになればいい。作家が提示したものと同じでなくてもいいんだ。いや同じであるはずがない。生きてきた過程がみんな違うんだもの。そうやって心の中を探って行く道具になればいい。そうでなければ絵や文学や芸術を鑑賞する意味が半分にもならない。

 そんなことを感じながら一日画廊に立っているとけっこう楽しかったな。どうもありがとうございました。

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