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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

ささげもの - 2017.12.27(作品)

はる 6093
 大きな作品は難しい。このところどうも落ち着かない気持ちでいた。そのことを書いてみよう。独り言なのでとばして下さい。

 大きい作品を描いているといつもそんな気持ちにさいなまれる。部分的に上手くいくとどうしてもその部分に手が入らなくなる。そうすると全体のバランスが崩れてくる。何とかしようとあがけばあがくほど迷いの縁に落ち込んでしまう。

 抽象であれ具象であれ、作品のかなめは全体に同じ理で出来ているということであってその他の事は無視してもいいことなんだ。ここにきてどうも落ち着かないのは部分ばかり気にするからなんだな。人間の性でどうしようもないけど、どうしても保身にまわってしまう。今ある形を何とか最低限維持しようと考えてしまう。そうすると腕が縮んで上手く描けない。

 顔の部分というのはどうしても細かい描写になりがちだ。いつも思う事だけれど、顔かたちが上手くいったと思ったらそれは間違いの始まりだ。そこだけがとんでしまっている。全体がみえていない。何回も潰したけれどどうしても顔が上手く行かない。結局また振出しに戻って洗い流してしまった。全部きれいに洗い流して最初からやり直し。どうせ壊れるんだからと思って一気呵成に描いたら上手くいった。というのか全体の中の部分が描けた。これがなかなか難しい技なんだな。

 書に似ているかもしれんな。上手くやろうとすると失敗する。もうどうでもいいやと退路を断つと上手くいく。これは極意だな。生きる事も同じだ。保身にまわるとすべからくダメになる。すべてがばらばらに見えてくる。絵を描いても消化不良で何となく落ち着かない。面白くないのだな。ところが何かのきっかけで退路断つ、身を捨てる、とどこか普遍とつながるんだな。宇宙の理とつながる。そうなると何をやっても上手くいく瞬間がある。これはやった人間にしか分からんだろうな。


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comment(2)

 
 
言うのは簡単ですが、これはむつかしいです。

 
身を捨てる、それが普遍につながる。僕にもなんとなくわかります。

secret


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