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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

今日のアトリエ - 2017.12.23(ポケットの窓から)


はる 6089
 明日はクリスマスイブということでクリスマスの想いででも思いだしながら書いてみるか。

 そうやってあらためて想いだしてみるとあまりないなぁ。昨日書いたシーンが殆どすべてじゃないかなぁ。。私たちの頃は他の家庭の事は分からないが、クリスマスを祝うという習慣がなかった。だからプレゼントを親からもらったという経験もない。物心ついて兄弟で何かプレゼント交換のようなことをやった気もするが、何分自由になる小遣いがなかったからな。五人兄弟の末っ子だったのでそれでもかわいそうに思って兄貴が何かくれたかもしれん。その程度だな。

 そうだ唯一クリスマスのプレゼントらしいものを貰ったのは、叔母さんが一時同居していた時期があって、その叔母さんからオモチャのトラックを貰ったな。後にも先にもこれっきり。そのトラックの色は真っ青のブリキで出来ていて新品のオモチャは塗料がてらてらと光っていた。そんなオモチャは私の今まで生きてきた中では存在さえしてなかったから、貰っていいのかどうか躊躇したな。お袋はあまりいい顔はしなかったように思う。今から考える、買ってやれないおもちゃを叔母さんとはいえ家族でない人が勝手に買い与えていい気になっているというのが嫌だったのかもしれんな。あまりそんなことを顔に出すタイプのお袋ではなかったからな。

 おもちゃと言えばこんな思いでもある。いつも一緒に遊ぶ隣の家に同級生が住んでいて、彼の家はお爺さんも同居しているような結構な旧家だった。俺たち子供にとっては旧家だろうが、借家のアパート暮らしだろうが関係ない訳で、同級生は同級生で仲良くやっていた。大人の思惑など何にも知らない。

 しかし、そいつの家には爺さんや婆さんから買ってもらったオモチャがわんさかあるわけだ。それが別に欲しい訳じゃない。一緒になって遊んでいるのだから、それが誰の物でもいいわけだな。遊び終われば返してそれでお終いになる。ところがたくさん持っている奴というのはモノを大事にしない。そこらじゅうにほっぽり置いてあるわけだ。ある時家の外のゴミ箱のそばに捨ててあった。私にはそう思えた。だからもらって帰った。

 ところが世の中はそんなふうには解釈してくれない。兄貴たちに殴られそうなくらいにこっぴどく怒られた。返してこい。そんなものを拾ってくる奴は兄弟の縁を切るぐらいのことを言われた。私はまだ幼稚園にも行っていない頃のはなしだよ。あぁそうなんだ。人の物を手にするとこんなに怒られるんだと学習したんだろうな。

 さて、明日はクリスマスイブだな。25日は我々の結婚記念日でもある。メリークリスマス。

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