
「月下武人」F8部分
はる 1943
美は細部に宿る」と言います。確かにそういった意味で最近は出来るだけアップした作品を載せています。もちろん全体のバランスも当然大事なのですが、私が観て欲しいところは細部の肌合いです。これは実際に個展に来て観てもらわないと絶対に伝わらないものですが、長年使い込んだ道具とか風化した壁など、そういったモノに限りない愛着を感じるのです。同じものをもう一度描けと言われても描けません。手業や技術は極力見えない方がいいのです。ある意味私が描いたものではないからです。ただ私は物語を見つけただけなんですね。