
はる 5798
もともと文学青年でもなかったので、今更文学なんでどうでもいいというと怒られるだろうな。たぶん。今の私にとっては単に暇つぶしみたいなもので、面白ければ何でも手当たり次第読んでしまう。嫁が好きだという村上春樹は家にあるので一応すべて読んでいるな。文学青年でなかった私にはまったく受け付けない世界で、何が面白いの?という感じでまぁそれでも新刊が出ると買ってくるのでみんな読んだ。
この一番新しい「騎士団・・」もすぐに注文して手に入れたようだ。絵描きの話で今までとは少し違って面白い。まだ読み切っていないので感想は後にしよう。
一つだけ。日本画の話であぁそうだなと思ったところ。元々我々には日本画という分野はなかった。そう単に絵だったんだな。絵の中には南画があったり、文人画や障壁画や墨絵が有ったりしたわけだ。それを描いている画家には今私は日本画を描いているという自覚はなかった。鎖国が終わって西欧から今までと違う異国画が入ってきた。そこで急きょ西欧画に対抗して今までの絵を日本画という事にした。だから日本画という概念は油彩画が入ってくなければ存在しなかったというところ。なかなか面白いな。
そういう事ってよくある。自分という存在もはっきり言って見えないし、これが自分だなどと簡単にはいえない。ところが周りをつつくことでこれは好きだ嫌いだ考えている内にうすぼんやりと自分の姿かたちが見えてくる。そんなことを感じたしだい。いずれまた。