あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

今日のアトリエ - 2017.02.16(ポケットの窓から)


はる 5780
 一生のうちで分岐点というのが誰にでも一つや二つあるだろう。私にとってはこの山梨に来たというのが大きな分岐点だな。もしここに来なかったら、もちろん今の私はない。前にも何どか書いたけれど、25を越えて大学受験した。面白がって悪ふざけみたいに受験勉強始めたのだけど、最後の頃は結構真面目にやっていた。今だから言うけれど、これに受からなければ後は厳しいなと思っていた。

 皆も同じようなものだけれど、私の二十歳過ぎは結構悲惨だった。絵を描いて生きて行こうとは考えていたけれど、それで飯が食えるなどとは考えていなかった訳で、そんな若者が出来ることなど何もない。ただ若いというだけだ。時給千円以下の学生アルバイトなどというのは只の時間の切り売りで、責任もない代わりに遣り甲斐も、生きがいもない。昼も夜もアルバイトしても得られる収入は微々たるもので食って寝ればほとんど消えてしまう。只体力と時間だけは充分にあったな。

 絵など描いていると人生棒に振るとはよく言われた。そうなんだろうなと薄々感じてはいた。ただ未だに人生を実感してはいなかったな。その日暮しで充分楽しくはあったな。今から思うとね。私はあえて就職しないという生き方を選択した。だからそれを誇りにさえ思っている。

 こんなこと書きだしたのは子供の貧困という番組を観たからだ。バブルの頃に派遣法ができてこれからは働き方が自由に選ぶことが出来るなどといううたい文句に騙されて、どんどん正規雇用者が切られてしまった。何のためかと言えば企業が安い労働力を得やすくするためだ。もっと言えば少数のエリートとその他大勢の労働者が居ればいいわけで、その安い労働力を得やすくするために派遣法などという物が出来た。非正規と正規社員という格差が出来たわけだ。非正規になればどんなに頑張って働いてもまともに働いても結婚も出来ないし、まして子供など育てられない。少子化などというけれど非正規の労働者の自衛の手段としてはそうならざるを得ない。これは政治の問題だ。政治が国民の方向を向いていないからだ。

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