あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

ほうがいいかな。 - 2016.12.26(ポケットの窓から)


はる 5728
 始めて東京で個展を開催した時は何が何だか分からずに、その時に描ける最大限の作品を持って行って展示した。数ということではなく内容の話だ。クオリティの話だ。

 大作と言われる公募展向けの作品は学生の頃から描いてはいた。もっぱらモチーフを並べてそれを適当にアレンジして自分なりの表現をするという手法だな。多くの画学生は未だにそんなところから始めているのだろう。

 大体絵を描くというのは自然を見てそれをどうにか工夫して平面に写し取るという訓練でしょう。デッサンなんかはもっと極端で自然物から色を抜いて白黒だけで明暗を作って行くわけだ。形もね。三次元空間から二次元に還元するというのは慣れないとなかなか難しい。それをマスターするのに何年もかかる。

 天才的に上手い人がいるね。生まれつき頭と目が絵描きの人というのがいる。何の努力もなくすらすらと簡単に絵が描ける人もいる。そういう人は別にしてまぁ普通は結構努力してデッサン力を身に着ける。

 ところが、学校を卒業して絵を発表して食べて行こうとするとはたと困ってしまう。学校でやってきたことがほとんど役に立たない。学校は職業訓練所ではないので、どうやって小品を描いてゆけばいいのか、自分なにの作品をどうやって描いてゆけばいいのかなどまるっきり教えてはくれない。いや学校の先生自身その点に関しては素人なんだな。気にして生きてはいない。

 そこから延々と自分のスタイルを見つけることに奔走することになる。今だから言えるけれど、スタイルを見つけようとしている間はたぶん自分なりのものは出てこないのじゃないかな。突き詰めて行けば結局は自分自身のなかにすべてがあるんだな。そのことに気づくまでに今までかかったということか。

 個展情報更新しました。
http://enami.sakura.ne.jp/koten/koten.html


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