FC2ブログ

あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

ポケットの窓から - 2016.12.07(ポケットの窓から)


はる 5709
 サボテンの花を描いた。これも最初からサボテンだったわけではない。描いている内にサボテンに見えてきたので花だけを描き加えた。いつものことだけどね。

 「サボテンの花」には思い入れがある。そう私が学生だった頃流行っていたフォークソングのタイトルだった。時々未だに口の端に浮かぶ。何となくセンチメンタルな歌詞が好きだったのだろうか。しかし、サボテンの花を思い浮かべたのはそんなことからなのかな。

 サボテンというと強烈に覚えていることがある。随分と昔になってしまったけれど、イタリアのサルデニアの友だちの家にお世話になった時にサボテンの実がおやつのフルーツに出てきたことだ。ピン分玉くらいの橙色の硬い実でかじると甘酸っぱい果汁が口いっぱいに広がった。中は種がぎっしりと詰まっていて食べることは出来なかった。

 次の日にその摘果の方法を見せてもらった。背丈の倍以上もある立派なウチワサボテンの並木道のような畑があって、三つ又になった物干し竿のような長い棒でサボテンの実を一つ一つもいでゆく。その後近くの草むらにこすり付けてとげを取っていた。取ってすぐ食べてみろと貰ったけれど何だか食えなかった。なんとも豪快な摘果の方法だな。

 サボテンの花を描こうと思ったのは形が面白いからということもあるけれど、日本の在来種でない植物が日本という風土も気候も違う異国でそれなりに順応して雄々しく生きている姿に共鳴したからだ。これって植物だけではないよね。日本の今の多くの文物そのものがありとあらゆるものの寄せ集めみたいなものだな。オリジナルは何だとこだわって行くとらっきょみたいにほとんど何もなくなってしまうかもしれない。油彩画だとか日本画だとかくべつしているけれど、元をただせばどこか他の国から渡来してきたものだ。文化とか文明はそんなものじゃないだろうか。

 タイトルを「渡来花」とすることにした。

FC2 ブログランキング  いいね!と思ったら押してください。
comment(0)

 
secret


カテゴリ
アーカイブ
シンプルアーカイブ
月別アーカイブ
プロフィール

あそびべのはる

Author:あそびべのはる
画家・榎並和春です。HPはあそびべのHARU・ここだけの美術館

リンク
このブログをリンクに追加する
カテゴリ
ポケットの窓から (4102)
未分類 (219)
日記 (942)
ベッドの上の王国 (15)
裸婦クロッキー (169)
作品 (284)
写真 (104)
今日のアトリエ (85)
「家族ごっこ」挿絵 (10)
未選択 (45)
ブログ (63)
you tube (102)
原発 (75)
イタリアスケッチ (22)
画集「こたえてください」1 (24)
「こたえてください」2 (6)
「山峡」挿絵 (7)
動画 (8)
フリーエリア
フリーエリア

designed by まて