あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

1996年「祈り」F100 No311 油彩 本人蔵 - 2016.04.11(作品)
1996年「祈り」F100 No311 油彩
はる 5480
 この絵は神戸の震災を受けて描いたものだ。ちょうど長い旅から帰ってきて一段落して油彩の最後の頃の作品になる。

 長い西欧の絵画の歴史を駆け足ながら眺めてみて、私は随分と片寄った絵画史を勉強してきたんだ思った。明治維新以後西欧の先進的な文化を取り入れる事ばかりに一生懸命になっていた。それは絵画にも言えて未だに西欧の有名な絵画が来ればこぞって観に行く習慣がこの国にはある。それを観ることが教養として優れているとお墨付きを得られるように考えている。

 ヨーロッパの有名な美術館巡りをして教科書にあったような絵画や彫刻を探してみて回ることに何の意味があるのだろう。重厚な絵画史の中で突然変異のように印象派が表れていたその理由を身動きが出来ないようなリアルな絵画史を観ることで何となく納得した。中世の王侯貴族や教会から解放されて精神の自由、表現することの喜びを一気に爆発させたのではないだろうか。そのことを理解しないで印象派風の絵画を真似してもほとんど意味はない。

 長い旅のはてに志向したのは日本の書などともつながるタピエスやアールブリット、アルテポーベラなどの描くことを放棄した異端の芸術家たちの仕事だ。もっとリアルに臨場感をもって今の自分を表現したいという欲求だ。まずアトリエから油彩道具を放棄することから始めなければならなった。



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