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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

2002年 「ミューズ」F10 No655 混成技法 個人蔵29 - 2016.04.02(作品)
2002年 「ミューズ」F10 No655 混成技法
はる 5472
 この絵も好きな作品の一つだ。形はいびつで寸足らずの奇妙な人物ですが、全体を眺めるとその不器用な形が面白い効果を生んでいる。下地に赤が塗られているので右肩あたりの塗りのこした赤が効果的だ。これがなかったら極つまらない絵になっただろう。

 手に持った竪琴だが、これは描いたように見えるけれど実際は下地に貼った布が偶然そんな形にみえたので竪琴にしてしまったのだ。それゆえすべてが後付であって、最初からミューズを描こうとしたわけではない。何回か絵の具を乗せたりしているうちにどうにもならなくなって、やけくそでぶっ壊したら偶然面白い竪琴の形が出てきたので、そこからそれを奏でる人物を描き添えたというのが本当のところ。

 こんなふうにいつも作品は壊れるか仕上がるか同じライン上にいる。その方が面白いものが出来る。変に自分がしゃしゃり出て形をつくるとすべてが作為的になってぶっ壊れてしまう。

 二通りだと思うな。徹底して自分をむなしくして描き込むか、全く描かないか。それが本物に近づく方法だと思う。



comment(2)

 
 
作品は仕上がるに連れて、ぶち壊したい衝動にかられます。風化したもの、壊れかけのものに美しさをかんじます。日本人だけの美意識でしょうか。

 
崩壊の寸前にある物、その形が本当の形だ、と云う事でしょうか?

secret


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