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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

人生の負債は「芸の肥やし」 - 2006.02.08(日記)
はる 1696
 松竹新喜劇の藤山寛美の話をちらりとみた。もう伝説の喜劇役者だから、若い人は知らないひとも多いだろうな。

 今は吉本新喜劇が全国的にメジャーになっているけれど、私たちが子供の頃はどちらかと言えばこちらの方が売れていた。まぁこてこての関西大衆演劇だから、今もしあったとしてもテレビ向きではなく、全国区にはならなかったように思う。

 吉本がどちらかといえばエゲツナイ下ネタ・ドタバタ大衆演劇だったのに比べて、寛美の松竹は正統派の下町人情芝居だった。まぁほとんど寛美の一人芝居のようなところもあったけれど、大衆演劇というものはそういったものだろう。

 芸人というのは不思議な商売だ。普通の生活ではマイナスになるような「人生の負債」が「芸の肥やし」などといってありがたがるようなところがある。反対に普通の生活ではありがたいことが邪魔になったりする。

 だから芸人は遊んで何ぼの商売で、進んで破天荒に生きるやからもいる。またそれも「芸の肥やし」といえば許される世界だ。

 日本の伝統的な社会は必ずしも「若い」というだけがが、もてはやされたりはしなかった。無論「若い」ということは「将来性」がある「可能性」があるということで、期待を込めて価値があったのだけれど、特に伝統的な芸の世界では語るべき「財産」がないわけで、若いということはハンディーでさえあるのだ。

 このところの日本の芸能の世界が何の芸もない「若いタレント」ばかりを、さも価値があるよう売り出すものだから、芸能の世界がやせてしまった。

 たぶんこれは芸能の世界ばかりの話ではない。

 「経験をつむ」「熟練する」ということに価値がない世の中というのは、ある意味衰退するしかない。どこでも同じようなマニュアル通りのファーストフード的なものしか出来なくなってしまうだろう。

 たぶんこれからどっと団塊の世代の経験が抜け落ちてゆく。したたかにたたき上げてきた経験や熟練こそ「財産」だったのだと気付くときがくるだろう。

         *

  話が迷路にはいってきた、もう一度考えます。んじゃまた。



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