はる 5433
絵のスタイルなどもそうだけれど、最初は誰かの真似をするわけだ。それはまぁ古今東西の名画だったり、まぁ近場の先生だったりする。そうやって真似してどんどん消化して行くわけだ。自分に合ったものは残るし、合わないものはいつの間にか捨てられる。結局決めるのは自分自身で、強制されたものではない。それが徒弟制度などの職人とは大きく違うところだろう。
勉強して真似して自分の物にしてゆく、そうやって積み上げて行く、学習して行くというスタイルはとても真面目で堅実で分かりやすい。けれどその形を続けていてもどうなんだろう、その延長上に本質があるのだろうか、スタイルの洗練はあるかもしれないが、より大きなものには近づけないような気がする。どこかで飛躍する必要があるな。一旦そういった真面目なこつこつを捨てて、安全な立場を捨てて飛びこまなきゃ分からない境地というのがあるのじゃなかろうか。
そこに芸術の醍醐味がある。地獄もある。