あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

no title - 2014.10.26(ポケットの窓から)




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はる 4860
 すべての絵は自画像なんだろうなと思っている。それは実際に顔を描いたという意味ではなくても、自画像だとおもう。文筆業で物語を書いても登場人物はある意味で自分の分身であるだろう。その揺れ幅が大きいほど、大きな物語がかけるのじゃないかと思う。ブログなどは一人称で書いている日記みたいなものだから自画像そのものだけれど、絵の場合はどうなんだろう。

 学生の時は静物画ばかりを描いていた。長い時間自由に構成して描けるのと、じっくり考えてモチーフが組めるのが楽しかったからだけれど、人物を描く技量がなかったというのが本当のところかもしれない。それを補うためには自画像を描くしかなかった。だから随分と自画像を描いた。

 学校を卒業して、さて何を描こうかとテーマを考えてみても何も浮かばない。まだ人生を語るだけの経験も知識もないわけだから当たり前のことだけれど、どんなに無理をしてもそこまでの物しかかけないのだな。それがその時の自分自身なんだから仕方ない。意味ありげな知ったかぶりを描くよりも、軽薄な馬鹿なら馬鹿そのものの自画像を描くしかないと気付いて随分と楽になった。

 居直って正直に今までの絵の中に自画像を組み込んだら、それが意外なことにそこそこの評価を得た。今でも当時の作品を覚えている人に時々出会う。まぁありがたいことだけれど。ところが、そのままそれを続けていればいいものを、すっぱりと止めてしまう。手慣れた油彩画からもまったく手を引いてしまう。

 大体モチーフを変えると5年はものにならない。画材を変えてしまえば自分のものになるには10年はかかるのじゃないだろうか。でも当時の自分にとっては凄く自然な流れであって、油彩から水性のミクストメディアになることには何の疑いもなかった。それが1996年あたりの事だ。

 それから20年近く経った。だいぶ形は変わったけれど、今また自画像に戻ってきたようだな。



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