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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

しばらく留守にします。あしからず。 - 2005.12.16(日記)

はる 1643

(村岡先生の思い出)
 もう40年も前になるか。先生と初めてお会いした時のことを今思い出している。

 入学式の日は雨が降っていた。運動場に面した大きな階段に並んで記念写真を撮ったのをよくおぼえている。今では珍しい木造の校舎で、窓には野球のボール除けの金網が張られていた。

 中学に上がって一番変わったのは、こういった一つ一つがお子様用から大人扱いにかわったことだ。何となくみんな落ち着かない不安そうな顔をしていた。

 入学式が終わって各クラスに分かれてホームルームに入った。一年生は一番日当たりの悪い、北側の便所くさい木造校舎だった。一年五組の教室は元々は美術教室に使われていたらしいので、少し大きく部屋の中に流しがあったように思う。

 担任の村岡先生の挨拶があって、若い美術の先生だということで少し嬉しかった。

 初めての美術の授業が校内のスケッチだった。私は裏門のちょうど桜が満開に咲いている様子を描いた。通りがっかった先生に何か指導してもらったけれど忘れてしまったな。

 また、ある時、先生がレコードプレーヤーを持ってきて音楽を聴きながらそのイメージを絵にしろという課題があった。ほとんど何も描けなかったけれど、音楽から絵を描くという発想が少し大人びた高級な感じがしたので印象に残っている。

 今年、神戸の画廊でほぼ40年ぶりに先生とお会いした。少しお痩せになって、どこか具合が悪そうだった。

 前日に「えなみさんというのは、歌敷山中学の卒業生ですか?」と、新聞の小さな記事でみつけて電話をかけてきてくださった。

 当時それ程めだった生徒でもない私のことをおぼえていてくれたことが嬉しかった。

 考えてみると自分の人生ではじめて美術の専門家として現れたのが村岡先生だった。どんな職業につくかということは当時ほとんど考えてはいなかったけれど、心の片隅に「美術をやる」という種を蒔いてくれたんだなと思っています。

 そして最後に私の個展を観に来てくれたんだなぁと一人合点で思っています。

 ありがとうございました。そしてご冥福をお祈りいたします。


****************************************************

しばらく留守にします。

 明日搬入で出発します。

 個展の様子どこかで更新できるようであれば更新するつもりですが、わかりません。

 メリー・クリスマス!銀座で逢いましょう!



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