
「カッチーニ・アベマリア」部分 F8 2014
はる 4820
覚書「あるがままに」
受験勉強から離れると数学の中にもなかなか興味深い事柄も多い。よく知られているものに素数がある。1と自分自身でしか割れない数を言うのだが、それの現れ方がどうやっても規則的ではない。古今東西の天才数学者たちが命を削ってその規則性の証明を試みたのだが、いまだにそれは証明されていない。円周率という永遠に続く数というのも不思議だ。案外永遠という概念そのものが数学からきているのかもしれない。
「あるがまま」「自由に」というのが一番難しい。何を持って己とするのか、そのことが実にあいまいだ。普通に暮らしている人間にとって「あるがまま」などという状態はありえないのじゃないかな。必ず何かしらの制約を受けている訳で、正真正銘これが無垢の私ですなどということはない。
つづく