あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

今日のアトリエ - 2014.01.21(ポケットの窓から)

はる 4582
 せっかく綺麗な布を貼ったにもかかわらず、けっきょくここまで色を押さえ込まないと落ち着かない。ほとんど単色のモノクロームに近くなる。ここまで来てやっと仕事がひと段落したと思えるのだ。ここから何が出てくるか分からないのだけれど・・。私の意志というより絵に聞いてくれといった他力本願だな。私は出てくるの待っているだけだ。

 絵を描くのは私にとって何なんだろう。勿論仕事だということが一番大きいのだけれど、これって仕事なのかな?いつも疑問に思いつつ展覧会が近づくとあたふたと準備に追われてばたばたとそれなりに済ませてしまう。生業にしているわけだから仕事なんだろうけど、普通の日常で必ず必要というものでもない。だからなのか、どことなく絵描きにしてもそれを扱う画商にしても胡散臭い。割り切ってはいるつもりでも、自分でもちょっと心苦しい。

 サラリーマンにはなりたくなかった。というのか毎日定期に出勤して勤めるということが多分出来ない。けっして不真面目というわけではない。そういった意味では他の人と比べても私は小心者でまじめだと思う。憂鬱になるのだ。まじめだからこそ苦痛になる。登校拒否になる人の気持ちがわかる。

 その原因は何なんだろう。甘いといわれればその通りなんだけれど、ここら辺に私が絵を描いている根本的な事柄が隠れているきがするな。

 絶対的な孤独というのかな、人は意思を持ってしまった唯一の動物だ。他の動物も持っているかもしれないけれど、多分そうではないだろう。私は唯一ここにいる私しかいない。そこのところに気づいてしまったら、それを埋めるのはたぶん祈るしかないんだな。宗教でなくてもいいのだけれど。自分を忘れる、忘我の境地に持って行ってくれるものであるならばね。その深遠を覗いてしまったらやっぱり怖いのかな。絵を描くのは私にとって祈りのかたちなのではないかと思っている。 


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