はる 4577
個展のDMにどの程度の履歴をいれるのか迷うところだ。会社員なら○○会社平社員ですむのだが、フリーで活動している作家などの場合どこまで書けばいいのだろうか悩むところだ。無論何も書かないでいいほど名前が通っているならそれが一番いいのだが、それほどでもないのに何も書かないというのもちょっとどうかな。
若くてこれから世の中に知ってもらいたいという活動期なら、いろいろ探してべたべたと経歴を並べ立てても嫌味ではない。むしろがんばっているんだなと、少々はったりをかますくらいが微笑ましく好印象を与えることもある。
我々ぐらいの年代が一番難しい。一番生臭いのは何を考えているのか、大したことないのに経歴だけべたべたと並び立てるそんな輩だな。絵描きなら絵を観てもらえばいいわけだから、その時の鑑賞の手助けになるくらいの控えめな経歴が好ましい。
そんなことを考えたのは、個展の際に渡す経歴を整理してたからだ。整理して気がついたのは97年以降の経歴は個展しかない。褒められることもない代わりにけなされることもない。まぁ一介の絵描きとしては、死ぬまでそうやって暮らしてゆければこれまた本望かな。