あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

ポケットの窓から - 2013.09.20(ポケットの窓から)


はる 4458
毎年同じ時期、お彼岸が近づくと決められたように彼岸花が咲く。子供の頃は何となく墓場とか鬱蒼と繁った森の下生えに群生しているのを見かけたが、そんな関係かちょっと不気味な花というイメージがあった。線香花火を逆さまにしたような花びらはうつくしい。彼岸花とはよく言ったものだ。

苦労して毎年個展を何とか開催するまでにもちこんでも、最初のうちはなかなか作品が出来なくて困った。スケッチしてアイディアを練ってなんとか作品を描こうとするのだが、ただのスケッチの焼き直しのような作品しかできない。一つのスケッチを縦にしたり横にしたりしていろいろ変化を加えても、スケッチの面白さ以上にはならないことい気付いてがっかりした。

それに、こういう描き方をしていたのでは10点や20点はかけるかもしれないが、どのみち煮詰まってかけなくなるのが見えていた。材料をやネタをストックしておいて少しずつ小出しにして何かを作るような描き方は、何か新しい発見や意外な面白みに欠けイメージがひろがってこない。かと言って他どんなほうほうがあるのか、何を探しても書いてはいない。試行錯誤して自分で探して行くしかなかった。

油彩画から離れた時に、大きく変わったのは色々な色のプリント模様の布をコラージュした下地をつくることができたことだ。油彩でも紙を貼ったり布を貼ったり遠慮がちに試みてはいたのだけれど、今のようにほとんど絵の具の代わりのようにコラージュすることは出来なかった。

コラージュすることで自分では考えなかった色や形が偶然に画面に現れてきて、そこから何かあたらしいイメージが出て来ることがうれしかった。出来るか出来ないかギリギリのところで何とか絵を作ってゆくことの面白さにワクワクした。外から絵を形作るのではなく、内から絵を見つけて行くことで、バリエーションが幾らでも出て来るのだ。

まぁこれからどうなってゆくのか、まるっきり分からないけれど、 十人いれば十通りの生き方があるように、絵の描き方も一様ではないように思う。それもこれも試行錯誤しながら自分では見つけてゆくものだ。「・・の描き方」というのはない。



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