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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

図画工作 - 2013.04.07(ポケットの窓から)

はる 4292
 昨晩は嵐の予報でとても花見など出来そうな雰囲気ではなかったが、一晩たって起きてみるとうららかな春の日差しで、こういった自然相手の判断は難しいね。結局中止ということになった。まぁ昨晩から色んな準備もしていない状態だったからとても無理だろうな。

 四月はここから結構忙しくなる。後半になって年中行事になっている全国区の団体展(国画会展)の搬入や審査、陳列など三日ほど泊り込みでお手伝いにはせ参じる。

 絵を描かない人にはまるっきり興味がないと思うので、細かい事ははぶくけれど、こういった団体展で一番知られているのが(官展系の)日展かな。まぁ規模も歴史も色々な変遷を入れると一番長いかな。こういった全国区の公募形式の最初かもしれない。約150年ぐらいの歴史があるのだけれど、その後二科展(在野系)を初めとして色んな団体展が旗揚げしたのだけど、国画会も在野団体としては最も大きい一つだ。

 今はどの団体にも写実や抽象など色んな作家がいることはいるのだけれど、極大雑把にいって官展系は人物を含めて自然の風物などを極穏健な感じで描写する絵画が主流で、それに反して在野系はどちらかと言えば作家なりの感覚で自然を加工変形したものが主流と言えるかな。特に国画会は大きな画面と色んな画材を画面に持ち込んだミクストメディア系の大作が多いように思う。これは私だけが言っているのだが密かに工作系と呼んでいる。

 私なんかもその部類に入るのだが、小学校の頃というのは美術ではなく図画工作といった。美術と言えば絵で言えば純粋に視覚的なものだけを指すように思うのだけれど、図画工作といえば粘土細工も版画も水彩もクレヨンも、デッサンも、ダンボールの工作もありとあらゆるものが「お遊び」の延長上にあるように思える。視覚と触覚がまだ分離されていなくて混ぜんと一体になった状態を指すように思えて、私などの作品は図画工作になるのだなと密かに思う。

 まぁそんなことで少し忙しい。


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comment(2)

 
 
 このあいだ読んだ本の中に、「これからは顔の見える暮らしを大切にする」てなことが書かれていた。少し違うけれど、食べ物にしても着る物、身のまわりのものすべてが、誰の手で作られた物かわかる、知っている暮らしというのが理想ですね。
 農業にしても、工業にしても、勿論工芸や芸術作品であっても、極力顔の見えないものは買わない、使わないそんな暮らしが結局は一番豊かな生活ではなかろうか。

 
「工作系」という言葉、いいですね。自分の手で作り出す喜びが言葉にこもっていますね。

secret


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