はる 4282
昨日の絵の今の状態。これはこれでけっこういいせんいってる。作品は潰した方がいいのだ。誰かがこれは描かれた絵ではないと言っていたが、その通り、無意識に潰したものです。これのよさが分らない人には何を言っても無駄かもしれない。青山二郎が「美は発見である」といったそうだ。朝鮮のなんでもない生活雑器にそこはかとない美しさを感じた。それをいいと判断した、そこに価値を見出した、発見した、そのことを「美」といったわけだ。
何故そこに美しさを感じたかといえば、長年にわたって使われて風化したということもあるけれど、大事なことは無名の陶工の仕事には芸術作品を作ろうとか、どうすれば賞が取れるだろうとか、などという俗っぽいよくなどまるっきりないからだ。極普通に淡々の日々の生活の中で無意識に無作為に作られたものだ。そこにあらゆる物に共通する普遍的な美がある。
我々のような中途半端な人間がやろうとしてもなかなか行き着けない普遍的な美がある。そのことを彼は「美は発見である」といったのだ。貴方であるとか私であるといった固有のもの、価値観ではなく、誰にでもあるどこにでもあるものそれを(源泉)オリジンというのだ。そんなものを描きたい。