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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

夢の値打ち - 2012.12.29(ポケットの窓から)

はる 4194
 年に数回の個展を開催する。これが多いのか少ないのか分らない。人によっては一生に一度しか個展をやらなかったなどという人もいるので、展覧会だけがすべてではないとは思う。

 生きてゆくための最後の手段はその習得した技や芸を教える事だ。ことに最近は・・教室というカルチャー指南が隆盛を極めていて、誰でもが簡単に先生になるようだ。やれ絵手紙だ、やれ水墨だ、やれ太極拳だと東奔西走しているようだ。まぁそれだけ要するに食うに困らない人たちが増えたということで、我々芸人にとっては生き易い世になったということで、ありがたいことかもしれん。

 しかし、本当のことを言えば、芸人は芸を売るのが本筋で、教える事を生業にするのは邪道だろうな。芸が売れないから教授することで糊口をしのぐわけであって、あくまでも仮の姿であろう。○○教室が盛況になって忙しくなればなるほど本来の芸事はお留守になる。名刺の肩書きを並び立てるほど、大した人間ではないのと似ている。大体において学校の先生を始めとして芸人が先生になってしまえば芸は止まると思うな。あくまでも芸人で居たいなら、生業はもたないことだ。

 この歳になっても絵を売ることに多少の心の痛みを感じる。それは自分の分身に値段をつけて売り買いすることの、やや自虐的な痛みもあるけれど、それよりも大きいのはそんな自己満足のいい加減なものに適当に値段をつけて売っているのではないかという世間一般の常識の視線かな。いや違うな、本当のことを言えば、私自身の中に絵を売ることに対する胡散臭さ、やましいさがあるからだろう。仙人と俗人のはざ間を行ったり来たりしている。今回ちょっとそのことを指摘されてうなってしまった。

 我々はある意味夢を売っているわけで、それが高いかどうか、その人の価値観しだいだ。命がけで生きているといえば、自己弁護に過ぎないけれど、まぁそこらあたりで許してもらおう。


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