FC2ブログ

あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

学校のせんせ - 2012.10.25(ポケットの窓から)

はる 4137
 昔はおっかなびっくりで生徒の前に立っていた。いつかは化けの皮がはがれて誰も私の言う事を聞かなくなるのではないかというトラウマだな。一度負けた闘犬は二度と土俵にはたてないそうだ。まぁ人の偉いところは何度も懲りずに失敗することかな。それで何かを学んでゆく。

 大きな声で怒鳴り散らすのは力が有り余っている若い人がよくやる。生徒はそれ以上に大きな声で騒ぎ立てる。今はほとんどしゃべらない。静かになるまで待つ。じっと待つ。そうするといつの間にか潮が引くように静かになってゆく。それからうんと静かに話し始める。生徒は何事かと耳を傾ける。耳を澄ましながら大声でしゃべる人はいない。

 力でどうにかしようとすれば、それ以上の力で反発してくる。力がなくなれば簡単にバランスは崩れる。大きな声も力もないならそんなものがなくても何とかする、そんな方法を考えるものだ。人間の持っている本来の力を引き出す。それが出来れば後は放っておいても自ら学習してゆくものだ。

 学校の教育というのは勿論基本的な知識や技能を修得するという大きな目標があるのだけれど、それ以上に大事なのは生徒自身が自ら学んでゆく、そのことが楽しいこと、嬉しい事、大いなる喜びにつながるんだよということを学ぶことだと思う。そのことで、学校を卒業してからの人生をより楽しく有意義に生きる事が出来るというのが最終的な目標なんだな。

 そういった意味では教科はあまり関係がなく、例えば美術なら美しい絵や彫刻やデザインが出来るということではなく、美術によって芸術によって人間的に育てるという事の方が大事なのだ。学校の美術の先生は「絵の先生」ではない。そこのところを勘違いすると、お互いに不幸だな。


FC2 ブログランキング  いいね!と思ったら押してください。
comment(0)

 
secret


カテゴリ
アーカイブ
シンプルアーカイブ
月別アーカイブ
プロフィール

あそびべのはる

Author:あそびべのはる
画家・榎並和春です。HPはあそびべのHARU・ここだけの美術館

リンク
このブログをリンクに追加する
カテゴリ
ポケットの窓から (4102)
未分類 (219)
日記 (942)
ベッドの上の王国 (15)
裸婦クロッキー (169)
作品 (284)
写真 (104)
今日のアトリエ (85)
「家族ごっこ」挿絵 (10)
未選択 (45)
ブログ (63)
you tube (102)
原発 (75)
イタリアスケッチ (22)
画集「こたえてください」1 (24)
「こたえてください」2 (6)
「山峡」挿絵 (7)
動画 (8)
フリーエリア
フリーエリア

designed by まて