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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

ことばを探す人 - 2012.09.17(ポケットの窓から)

はる 4099
http://tokuro.tumblr.com/post/31692066071
より転載
*************
 私も、自分自身を生きのびさせるために、言葉を探す。私には、その言葉は、詩でなくともいい。それが呪文であれ、散文であれ、罵詈雑言であれ、掛声であれ、時には沈黙であってもいい。もし遂に言葉に絶望せざるを得ないなら、私はデッサンの勉強を始めるだろう。念のためにいうが、私は決してけちな自己表現のために、言葉を探すのではない。人々との唯一のつながりの途として言葉を探すのである。
—谷川俊太郎, 私にとって必要な逸脱,『二十億光年の孤独』,(集英社文庫),P.142,(「詩学」一九五六年一二月

***************
も一つ

  死んだ男の残したものは

谷川俊太郎作詞・武満徹作曲

1.

死んだ男の残したものは

ひとりの妻とひとりの子ども

他には何も残さなかった

墓石ひとつ残さなかった



2.

死んだ女の残したものは

しおれた花とひとりの子ども

他には何も残さなかった

着もの一枚残さなかった



3.

死んだ子どもの残したものは

ねじれた脚と乾いた涙

他には何も残さなかった

思い出ひとつ残さなかった



4.

死んだ兵士の残したものは

こわれた銃とゆがんだ地球

他には何も残せなかった

平和ひとつ残せなかった



5.

死んだかれらの残したものは

生きてるわたし生きてるあなた

他には誰も残っていない

他には誰も残っていない



6.

死んだ歴史の残したものは

輝く今日とまた来るあした

他には何も残っていない

他には何も残っていない







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