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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

まだまだ生臭い - 2012.05.17(ポケットの窓から)

はる 3978
 絵描きを生業にしようとあせっていた頃はどうにかして知名度を上げたくて、考えられる一番手っ取り早い方法がコンクールで受賞する事だと考えていた。事実そうやって当時一番権威のあるコンクールで大賞を取って一躍スターになっていった作家たちを間近に見ていたから、自分も同じように可能性はあるのだと真剣に思っていた。

 何年かそんな嵐のような日々を過ごした後、幸か不幸か私にはそんな栄光の日々はやってこなかったのだけれど、確かに認知される方法として一番手っ取り早く分りやすい方法ではあるけれど、その分悲しい事に忘れ去られることも飽きられることも人一倍早いということが分ってはいなかった。

 芸道というのが「その人の生き方」であるなら、何もそんなにあせらなくてもいいのだということが最近よくわかる。

 若い作家と話をしていてうっすらと感じた違いは、私にはそうやって冠を取ろうという気概がないということだ。今更ということでもない。けっして枯れたというわけでもない。そうやってコンクールで冠を取る事にあまり意味を感じなくなったからだ。そのことをもう少し考えてみたい。

 絵を描く事を世の中で認知される道具として考えるなら、そうやってコンクールなどで冠をとって行くことは正しいことかもしれない。団体の中でその地位を争うのも、それは他人と何かを争って勝ち取ってゆく生き方だ。勝った負けたのバクチのような生き方かな。

 しかし、絵を描く事は自分のこころの中を見つめるための道具だと考えるならば、まったく違う生き方がが見えてくる。欲がないわけでは決してないのだ。方向が少し違ってきただけだな。まぁそれが年取ったと言う事かもしれないな。


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