FC2ブログ

あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

イタリア滞在記 20 - 2005.09.22(日記)

         20 サルデニア旅行の巻 2

 

 朝起きるとシャワーを浴びて食事に出かける。食堂は半地下にあってテラスの方から南国の様な日差しが朝から眩しい。バイキング方式の朝食を軽くとる。後はさっそく海の方へくりだす。ホテルの名前の入ったパラソルが砂浜にまるでキノコの様に群生している。日差しがあまりにも強く三十分も我慢できない、ヨーロッパのひとたちはこのじりじり焼ける太陽が好きで平気で肌を焼く。気儘に泳いだり肌を焼いたり本を読んだりで午前中は終わり。昼食はかなりハードなイタリアン料理のフルコース、ボーイさんなんかもよく教育されていて気持ちがよい。午後はそれぞれの部屋に帰って昼寝をする、夕方テニスの真似事をしたりプールで泳いだり。夜になるとこれがけっこう涼しくなる、夕食がすめば後は広場で大騒ぎ、大体がみんな揃ってのダンスで終わる。これが延々毎日繰り返されるのだ。こういった施設がサルデニアには幾つもあって、みんなてんでにバカンスを楽しむことができる様になっている。習慣の違いもあるけれど、バカンスの過ごし方はイタリア人の方が数倍うまい。二三日海や山に行っても疲れるだけだ。

 十日ほどこのホテルに居て、同じ島の中に住むマリアの姉さんカテリーナの家にお世話になることになった。ちょうど島の反対側東部の町オリスターノの近くマルビューという町だ。利夫さんたちとホテルで別れて、ここから島を横断する電車の旅となる。ヌオーロというサルデニアの内陸部を代表する山岳都市までホテルの車で送ってもらう。かなりのスピードで軽快にぶっ飛ばしていくが少々乱暴な運転で怖くなった。途中の風景も岩山ばかり、すれちがう車もほとんどなく、どんどん山奥に入って行くようで不安になった。運転手は陽気なおじさんだったが。山の上の砦の様な町がヌオーロだ。ここで切符を買おうとするが全く通じず、駅長さんが出てきて大騒ぎしてやっとマルビューまでの切符を購入そこから一両編成のおもちゃの様な電車に乗ってトロトロと山を下って行く。ほとんどケーブルカーの雰囲気だ。駅には利夫さんが迎えに来てくれていて無事カテリーナの家に着いたのだった。

 翌日カテリーナと彼女の旦那さんが畑に果物を取りに行くと言うのでついて行く、ぽつぽつと実ったオレンジ色の実を取ってくれた、なんとサボテンの実だった。見かけはわるいがけっこう甘く何故かなつかしい味がした。過保護に育てられたどこかの国の果物よりもずっとうまい気がした。午後からマリアの両親に挨拶に行くことになって車で出かける。車で二時間ほど内陸部に入る。その風景はいまだにはっきりと焼きついている。見渡す限りの地平線にほとんど木らしいものがなく広大な荒れ地が続く。こんな寂しくなるような風景をいままで見たことがない。両親にあってお礼言っての帰り、振り返ると真っ赤な夕陽がオリーブの古木に引っ掛かっていた。



FC2 ブログランキング  いいね!と思ったら押してください。
comment(0)

 
secret


カテゴリ
アーカイブ
シンプルアーカイブ
月別アーカイブ
プロフィール

あそびべのはる

Author:あそびべのはる
画家・榎並和春です。HPはあそびべのHARU・ここだけの美術館

リンク
このブログをリンクに追加する
カテゴリ
ポケットの窓から (4099)
未分類 (219)
日記 (942)
ベッドの上の王国 (15)
裸婦クロッキー (169)
作品 (284)
写真 (101)
今日のアトリエ (85)
「家族ごっこ」挿絵 (10)
未選択 (45)
ブログ (63)
you tube (102)
原発 (75)
イタリアスケッチ (22)
画集「こたえてください」1 (24)
「こたえてください」2 (6)
「山峡」挿絵 (7)
動画 (7)
フリーエリア
フリーエリア

designed by まて