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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

ギャラリートーク - 2012.05.05(ポケットの窓から)

はる 3966
 作家のギャラリートークのお手伝いをする。昔は展覧会といえば作品だけ並べれば後は観るほうがどうにでも観てくれたらいいんだよと、ほったらかしであったんだけれど、どうも最近はそうでもないらしい。作家はそのコンセプトを鑑賞者のなかで語った方がよりいっそうメッセージが伝わる。

 欧米人は大体において自分の意見を語ることが得意だ。なぜなら多くの民族が陸続きに生存していて、他の民族とは言語によって意思を伝えるしか方法がなかったからだ。共通の文化や言語や認識がないからなぁ。そこで誤解を生じると悪くすれば殺し合いのトラブルまで発展する。

 言葉によって他人といかに分かり合えるか、そのことに労をおしまない。そしてその「ことば」を如何に華麗に装飾するかにその人間の教養、人格、その他を推し量る材料にした。

 反対に我々日本人は言葉を多く使うことは「こざかしい」「いいわけがましい」「多言を労する」などといいようには言われない。極限まで言葉を削りこんで31文字に森羅万象を歌いこんだ短歌や俳句はこの国独特の文化のあり方をよく表している。「男は黙って、実行する」「沈黙は金」などといって多くを語らないことが正直であるとか、男らしい、かっこいいということになる。同じ言葉を話し、意思疎通は「阿吽」の呼吸で伝わるものだとされてきた。ここだけの話だが、西欧の戯曲やオペラなどの過剰な装飾語は 少しばかり恥ずかしくなる。我々日本人がやれば軽薄なお調子者と相手にされないだろう。 

 ある意味これから世界で活動するというのでなくとも、「表現者」として生きてゆくつもりならば、少なくとも自分の作品については他人に聞かれた場合、わかりやすく伝えることができる必要はあるかもしれんなぁ。そうやって人に伝える訓練をすることで、案外自分の中でも学習するんだな。まぁ必要なことではなかろうか。 
 


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