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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

イタリア滞在記 19 - 2005.09.21(日記)

19 サルデニア旅行の巻 1 (9月)

 

 イタリア人たちは六月になればそわそわする。この夏のバカンスをどこでどうやって過ごすのか。一年をこのバカンスのために働くと行っても過言でない。八月に入れば早々に海に山に出かける。それも一週間から長い人たちは一ヵ月ゆっくり休む、それも観光地ではなく人のこないような所へ行き、なにもしないで過ごす。これがイタリア流バカンスだ キムラ家もこのところ毎年サルデニア島に二十日間ぐらい出かける。サルデニア島は元々マリアの実家のある島でイタリア半島のむこう脛あたりに浮かぶ、シチリア島に次ぐおおきさの島である。スペイン語なまりのイタリア語を話す人々が住み、文化的にはスペインに近いようだ。島の北の地方はサンゴ礁の続く高級リゾート地でヨーロッパの富豪たちの別荘やホテルがある、もちろんそんな所には縁がなくてぐっと庶民的なバンガローを探す。利夫さんが「バンガローに行こう」と言うので、浜辺の海の家みたいな物を想像して食事付きだというけれど、それもいいかとOKしておいた。

 利夫さんたちは子供もいるので車で出かける、それがまったく信じがたい様な大荷物、今年は生まれたばかりのハナコちゃんもいるので、よけいに荷物が増えて非難民さながらの、動く家状態だった。私たちは電車で先に出かけて、ローマから北八十Kmほどのところにあるチヴィタヴェッキア港で落ち合い、フェリーに乗って島に渡という計画。夜の十時半出航ということで、十時に港で待つが、これがなかなか大変なことだった。港に着くと物凄い数の車で、おまけにみんなバカンスに行くので気分はハイの状態、キャンピングカーを牽引する車や、日本じゃとても許可されないだろうはみ出すほどのボートを乗せて亀がひっくりかえった様な車、てんでに何か叫びながらゆっくりと船に吸い込まれていく軌跡的に落ち合えて、無事船上の人になったのだった。

 早朝サルデニア島のオルビア港に着く、ホテルの車が迎えに来てくれていて、そこからオロセイまで一時間ほど、途中の風景はいままでのイタリアの緑豊か芳醇なものとは打って変わって、紺碧の海と真っ青な空と赤茶けた岩山であり過酷な風土が想像された。ホテルに着く、海の家のバンガローを想像していた私は、そのあまりの違いに自分のイメージの貧しさを恥じた。綺麗なタイルでかざられたアーチを抜けるとそこは自由なアラビアンな世界だった。百ほどの部屋が十棟ぐらいに分かれ、それぞれ中庭に向かって開いている一つの部屋は十畳ほどの寝室と六畳ほどのリビングとシャワーが付いている。部屋の前にはテラスがあってそこで本を読んだり昼寝をしたり自由なスペースだ。中庭には大きなプールがあって一日中子供たちが遊んでいる。又ここにはステージがあって昼間は子供たち相手のアトラクション、夜はそれはそれは陽気なエンターテイメントのショーが夜中まである。松林を抜けるとそこはプライベートビーチで抜ける様な空と海が我が物となる。これだけの施設がとんでもない費用で利用できる。いい国だ、イタリアは。   



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