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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

あるものでなんとかする - 2012.03.08(ポケットの窓から)

はる 3908
 「あるものでなんとかする」というのは、大げさに言えば私のポリシーでもある。私の生き方でもあるきがするな。あらゆる場面で出てくるし、困った時に「あるもので何とかできる」と思うことでしのいできたように思う。反対に言えば『ないものねだりはしない」ということか。

  家というのは今現在その場所で一番手に入れやすい材料で建てるというのが原則になっている。昔のように遠い外国から建材を輸入できなかった頃は地産地消でその地方の山で伐採した材木を用いて、その地方の壁土を使って家を建てるしか方法がなかった。

 しかし、今現在ではそうやって地産地消で地元の材料を使って家を建てるとかえって手間と暇とお金が掛かる。その割りに効率のいい物は出来ないということになる。今は反対に遠い外国産の輸入建材で、合成建材をつかって何処の国の家か分からないスタイルの家を建てたほうが効率がいい家が建つ。

 「今手に入るものでなんとかする」というのであれば、かえって古民家にこだわって古材を使って家を建てるという方がいいものは出来るかもしれないが、反対に今現在では不自然かもしれない。

 混ざり物、まがいものは一切使用していません、というのはいかにも本物志向のように見えるかもしれないが、今我々が現在を生きてゆくというのであればちょっと違うようにも思う。好むと好まざるに関わらず、我々は現在を生きている。昔の何の情報も道具も材料も入らなかった時代に生きているわけではない。

 画材である。油彩画をやめた。これはまぁ物理的に時間的に乾燥が遅いから、多量に使った場合かなり高価になってしまうということ、それから一番にはもっと簡単に色んな材料を画面に持ち込みたかったということが大きな理由。

 でもそれだけではないなぁ。油彩である必然性がなくなったということだろうか。物を具体的に描写してゆくと言うのであれば油彩画は伝統的にそれに適した材料だ。けれど私のように即興的に探り描き、描き直し、してものを直接描写しない描き方には適していないということ。

 それから、その方法として色んな不特定な状態が画面にあったほうがイメージが出て気易い。例えば布目でもドンゴロスのような麻の粗いものや絹のすべすべした肌触りのものから、蚊帳のようなもの、金泥とか土性絵の具のざらざらしたもの、染料の色、布のプリント、壁土などなど。

 できるだけバリエーションがあるほうが面白い。こんな状態では困るという状態にあえてする場合がよくある。それは「与えられた画面で何とか工夫する」という意欲になるからだ。そこのところが私のある種の芸かなとも思っている。

 それの考えは色んなところに波及する。それは又今度ということにしましょう。


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