FC2ブログ

あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

はる 3905 - 2012.03.05(ポケットの窓から)


はる 3905
 こうやって仕事を始めてしまうと、水性の絵の具は床に置いて描く事が多いので、アトリエの床一杯に描きかけの絵が散乱してしまう。どれもこれも少しずつ全てに手が入る。そうやって一日の仕事が終わる。二順、三順する場合もある。冬場はストーブがついているので、その前に広げられるのでますます散乱することになる。

 ミクストメディア(混成技法)という描き方は、どこそこにそんな描き方がありますよという技法ではなく、どのようにでもアレンジできる、よく言えば融通無碍な、悪くいえばいい加減な技法だ。よくミクストメディアの技法を教えて欲しいといわれるのだけれど、私の方法は私が手探りで試行錯誤して作ってきたもので、技法だけ真似をしてもあまり意味がない。それこそ、自分なりの方法を探すというのが、技法だといってもいいように思うな。

 最初にパネルに布を貼る。これは昔紙の箱や厚紙を見た目をよくするためや、頑丈にするために布を貼るということとよく似ている。その上にマチエールを意識して壁土や布をコラージュすると言うのは、紙粘土で指人形などを作るというのと似ている。色んな色をたらし込んだり、にじませるのは子供の頃の水彩絵の具や墨で字を書いたり絵を描いたりした感覚と同じだ。

 その後そういった絵の具のしみや、汚れから何かの物語やお話を見つけるのは、雲の形や天井の木目から連想する子供頃のお得意の領域だろう。

 絵を描く事はまず形が取れなければならない、色の混ぜ方をしらなければならない、そう考えてハウツーから入る人が多い。それがまず普通だろうな。きっちりした「正しい絵」を描くならばそういった技法を知ることは必要かもしれない。けれど人類がきっちり正しい絵を描いてきた歴史などホンの少しでしかない。多くの民族はほとんどの場合好き勝手にどのようにでも描いてきたのだ。特にきっちりきれいに描く必要など素人にはないのだな。

 絵を描く事は自分を見つめる、振り返る、顧みる、見えなかったものを見えるようにする、気がつかなかったことを気がつくようにする、自分をオリジンまで戻って開放する、そういったことの道具だと思えば実に楽しい作業であるきがするのだが、どうだろう。


comment(0)

 
secret


カテゴリ
アーカイブ
シンプルアーカイブ
月別アーカイブ
プロフィール

あそびべのはる

Author:あそびべのはる
画家・榎並和春です。HPはあそびべのHARU・ここだけの美術館

リンク
このブログをリンクに追加する
カテゴリ
ポケットの窓から (4075)
未分類 (209)
日記 (942)
ベッドの上の王国 (15)
裸婦クロッキー (166)
作品 (239)
写真 (74)
今日のアトリエ (84)
「家族ごっこ」挿絵 (10)
未選択 (45)
ブログ (58)
you tube (102)
原発 (75)
イタリアスケッチ (21)
画集「こたえてください」1 (24)
「こたえてください」2 (6)
「山峡」挿絵 (7)
動画 (7)
フリーエリア

designed by まて