fc2ブログ

あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

田上允克展 - 2012.02.25(ポケットの窓から)


田上允克展
2/18~26
甲府・イノセント
055-222-4442
はる 3897
 私の絵はいい加減である。私自身がまことにもっていい加減な人間だから、その分身である絵もいい加減でしまりがない。それでも昔はそこそこまじめに絵を描いてはいたんだけれど、このところの絵はほとんど描かない。

 この間銀座のデパートで個展を開催してもらったけれど、あんなにいい加減な絵でもいいのかと我ながら不思議に思った。たまたま訪ねてきた絵描き仲間がこんなことを言っていた。「貴方の絵を観ていると、まじめにしこしこ描いていることが馬鹿馬鹿しく思えてくる・・」まぁしてやったりで、このことは褒め言葉と解釈しよう。

 うんと技が切れて、圧倒的に他を凌駕しているならば、その技で生きる事も可能だな。多くの作家はその事で賞賛の対象になるし、最も分りやすい特徴だ。それが美術の「術」というやつだな。

 私にはそんな目に見える、他を圧倒的に引き離す技術がない。だから勝負するに他の事を考えるわけだ。ここのところが難しい。だから絵は極力描かない。成り行きに任せてしまう。筆の行きたいように、絵の具が流れるように、あるがままに身を任せてしまう、カッコよく言えばだな。そうはなかなかならないのだが、そんな風になれれば何を描いてもいい。絵でなくてもいいとさえ思っている。

 私の理想とする「美」かな。もう少し説明が必要かな・・。

 


FC2 ブログランキング  いいね!と思ったら押してください。
comment(0)

 
secret


カテゴリ
アーカイブ
シンプルアーカイブ
月別アーカイブ
プロフィール

あそびべのはる

Author:あそびべのはる
画家・榎並和春です。HPはあそびべのHARU・ここだけの美術館

リンク
このブログをリンクに追加する
カテゴリ
ポケットの窓から (4510)
未分類 (248)
日記 (945)
ベッドの上の王国 (15)
裸婦クロッキー (214)
作品 (579)
写真 (188)
今日のアトリエ (92)
「家族ごっこ」挿絵 (10)
未選択 (45)
ブログ (127)
you tube (115)
原発 (75)
イタリアスケッチ (22)
画集「こたえてください」1 (24)
「こたえてください」2 (6)
「山峡」挿絵 (7)
動画 (11)
フリーエリア
フリーエリア

designed by まて