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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

下絵 - 2012.01.19(ポケットの窓から)
 
はる 3860
 なんだか寒いなぁと思っていたら、明日は一日朝から雪と言う予報だ。出かける予定があるので、あまり大雪になるのは困るなぁ。

 来週の水曜日から松屋の個展が始まる。今日はそんなことで額入れをした作品をまとめて梱包して、廊下に積み上げた。準備はもうほとんど出来ている。後はどれだけお客さんが来てくれるかだ。私は全日会場に詰めています。是非会場でお会いしましょう。お待ちしております。
・・・・・・・・・・・・・・・
 絵を描く時に、下絵を描く事はほとんどない。大体が下地を作りながら偶然出てくる形や色を発想の基にして物語を作ってゆく事。今回の個展に出すS100号の絵から0号の絵まで、ほとんどがそうやって作ってきたものだ。で、最近ちょっと問題だなぁとおもうのは、そういう描き方だと、ある一定以上の大きさの作品は描けない。

 なぜかというと、例えば最初に下絵があって計画的に描くなら、どんなに大きくても部分を描いている時に、全体のイメージがもう既にあるわけだ。だから、部分を描きながらも全体の一部という意識がはっきりしている。ところが、ぶっつけ本番で、下絵なしで作品を描いてゆく場合、常に全体が見えていなければイメージが決まらない、見えてこないということになる。大きな作品を別々に描いて展示する時につないで出せば、それは別の作品ということになる。

 それから小品のように上下をさかさまにしたり、左右を逆にしたり自由に出来ないとイメージが出てこない。今までも大きい作品130ごうクラスになると、どうも面白くないのはそういった物理的な空間の狭さとか、重くなりすぎて動かしにくいというのがある。

 体育館ぐらいのスペースがあって、自由に床に置いたり立てたり斜めにしたり、絵の具も垂らしたりぶっ掛けたり洗ったりできればもっと面白い作品になるとは思うのだがね。どうもやっぱり今のスペースでそれは難しい。だからといって、アトリエを住居とは別のところに借りて、アトリエに通勤するするように絵を描くというのもしたくない。なぜならそれは生活の場、日常ではなくなってしまうからだ。私の絵はあくまでも日常生活の延長上から生まれる作品であって欲しいと思っているからだ。

 で、このところ団体展に出品する大きな作品は苦肉の策で、一つ一つ見ても完成されている作品で、並べてみても破綻がない、そんな作品を考えているのだが、上手く行ったかどうかはわかりません。物理的には100号ぐらいがちょうど今の私には描きいい大きさだと思っている。


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