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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

イタリア滞在記 6 - 2005.09.08(日記)

         6 初めての国外旅行の巻 1(七月)

 

 だいたい三ヵ月に一度、国外旅行にでることにした。国外と言っても前にも書いたように、ヨーロッパの場合簡単に行ける、海をはさんだ海外のイメージとはだいぶ違う気がする。最初に選んだのは、フランスまで飛行機で飛んでその後、国際列車に乗り換えてドイツの黒い森をみながらロマンチック街道をバス使って南下、ローテンブルクからミュンヘン、そしてモーツアルトの生地ザルツブルクを経て憧れの音楽の都ウィーンへ、そして夜行列車でローマへと帰って来る。と簡単に書いたが、これが約十日の日程だからかなりの強行軍といえる。自分たちですべての事を決めて行くことは、楽しい事ではあるが言葉の問題も含めて大変なことだった。

 まずパリまでの飛行機をどうするか。ローマの町を歩くと多くの旅行会社があることに気づく。私たちの場合チケットは片道でいい訳で、そういった条件で格安のチケットを探す。安いにはそれなりのリスクがあるわけで、ただ安いだけで選ぶのは間違っている。たとえば週に二回しか便がない場合、もし欠航した時すべての計画がだめになる可能性がある。又極端に朝が早かったり夜遅い場合、ホテルを別にとる必要が出てきて、かえって高くなることもある。色々考えてクウェート航空のチケットを購入、日本で少し高い食事した程度の出費で済んだ。

 鉄道のチケットはどうするか、外国で鉄道の切符を買うのはとても大変だと分かっていたので、ユーロパスを買うことにした。短期間に多くの国を回る場合、それぞれの国で切符を買うのはロスが大きい。その点このユーロパスは一度で済むので都合が良い。しかも各国の列車の一等に乗れる。少し高いがリッチな気分で鉄道の旅をするのも悪くない。

 何回かローマの駅の窓口に行ってみたが、これがまたわからない。長い行列の後ろに着いて順番を待つ、やっと自分の番が来て、おじさんにパスのことを伝えようとすると、今日はストで明日来いと言う。何ということだ。マンマミーア。何事も気長にやることだ。次の日、ローマに住む利夫さんの姉さんに、ご足労願ってなんとかユーロパスを手に入れる。洋子姉さんもパリへ行くそうだ。パリで逢う約束をして、ローマでうまいケーキとカフェを御馳走になる。何となくカッコいい話になってきた。これでパリまでは行けそうだ。ところで、一時バブルの頃、老後は海外でというのが流行って、多くの人がハワイとかに移住し、最近になって夢破れて帰国する人がいると聞くが、利夫さんのご両親はその十年も前にイタリアに移住し、もうすっかりイタリアの社会に溶け込んで悠々自適の生活を愉しんでいた。最近は年に一度は日本に帰国しているようだが、一週間もいるとローマに帰りたくなるそうだ。夢みたいな話だが本当のことで、日本のいいところも、悪いところも外にでて初めて気づくものだと改めて思った。

 そんな訳で、期待に胸ふくらませて、ローマ・ダビンチ空港を旅立ったのだった。

 

 



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