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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

セザンヌの理論 - 2011.08.10(ポケットの窓から)







 


はる 3699

 朝六時半ぐらいに起きて、すこし川沿いを散歩する。朝方はうっすらと雲がかかって比較的に歩きやすかった。これが朝からピーカンだと、日中はもう地獄のように暑くなる。そうそう、草むらではもう虫が鳴いていた。季節は確実に秋に向っているようだ。



 涼しい午前中に一仕事する。午後からはとても仕事する気にはなれない。ほぼ裸に近い格好でアトリエの床にへたり込んでいる。髪は暑いので夏休み中はちょんまげにしている。でもなぁあまりきつく縛ると、前頭部があやしい・・。



 仕事の仕方は人によって色々だろう。私の仕事の仕方は少し変っている。どう変っているかを少し書いてみる。



 一度に描ける枚数は60から80枚ぐらい。そのくらいのパネルをまず用意する。それも出来るだけ色んな大きさのパネルをランダムにそろえる。



 地塗りはとても大切で、私の場合これに半分の以上の時間をかける。これも出来るだけランダムになるように工夫する。地塗りの全体の比率は赤が5で黄が3で青が2ぐらい。だから6全体が60枚だと、赤系統の地塗りは30枚前後となる。ある程度意識して地塗りしないと、全てが同じ機械的な作業になってしまう。



 地塗りに合わせてというのか、感覚的にだけれど布をコラージュする。ここでは出来るだけ色々な厚みの布を用意する。麻袋などは面白い効果が後で出て来るので出来るだけ最初の頃に貼り付けておく。ある程度マチエールが出来てくるとコラージュするのが難しくなる。



 何回か全体というのか、これはとても大切なことなんだけれど、一つ一つ仕上げるのではなく60枚全体を一つの作品のように考えてすすめて行く。これが面白いというのか、私の独特な描き方ではないだろうか。だから一つの作品は何回も私の前を通り過ぎてゆく。そのたびに少しずつ手が入ってゆく。面白くない作品はどんどん上から絵の具が塗りこまれたり、たらし込まれたりする。そのうちにまた布が貼りこまれたりする。何かが見えるまで、面白いと思うまで、続く。



 ここが「セザンヌの塗り残し技法」だと思う。「フラクタクルの理論」かな。一つ一つの作品もそんなにこだわらないで描いて行く。一つは全体の中の一部分でしかない。ちょっと理屈っぽいかもしれないが、結局は同じ一つの理屈で成り立たせるということなんだけれど、ちょっと上手く書けない。



 簡単に言ってしまえば「部分は全体の中の一部分である」ということかな。また書きます。




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