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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

お役人仕事 - 2011.07.21(ポケットの窓から)






 

 長く一つの仕事をしているとそれなりに色んな役がまわって来る。まぁその事は順番みたいなものだから、出来る事は手伝うし、やれない事ははっきりと言う事にしている。その方がお互い様だろう。



 公の仕事(といってももちろんボランティア)に関係すると、いつも何かむなしいものを感じる。何でもそうなんだけれど、お役人にとっては単に役割分担の仕事であって、それが大事とか面白いとかやる気になるといったものではない。いちいち一つの与えられた役割に価値を求めていたのでは反対に仕事にはならない。与えられた事を過不足なく遂行すること、ただその事だけに関心がある。



 随分と前に市内の活性化というので、空き店舗を活用した展覧会を公の機関が主催した。そのことはいい。けれど、彼らが一番気にしたのは何かといえば、展覧会そのものがどれだけ市民に受け入れられたかとか、どれだけの動員数があったかなどではなく、オープニングのセレモニーに誰を呼んで、どう報道するか、記録にどう載せるかという本来の活性化などどうでも良くて、自分たちの仕事が実績として残ると言う事だけが重要だという風に動いていることだ。本末転倒という。



 公の機関が主催して展覧会を開く。まぁそれはいいだろう。今街中は建設ラッシュで古いビルを惜しげもなく壊して、新しいビルを建てている最中だ。といったわけで会場がない。会場がないなら普通は取りやめにするだろう、けれど彼らにはそういったことが決められない。自分たちの仕事はまず「展覧会を開催すること」であって、取りやめるということは(仕事をやっていない→できない)と評価されてマイナスになると考える訳だ。



 だから重要であろうがなかろうが、彼らには関係ない。兎に角どんな場所でも確保して展覧会を開催してもらおうと必死になるわけだ。我々にとっては奇妙な誰も来ないようなヒナビタ頓珍漢な場所でやるくらいなら、一年や二年休んでも全然平気なんだが、それが理解できない。



 もう一つは展覧会のネーミングだ。一度聞いただけでは理解できない、よく分からない、ワザと分らなく難しく表現しているのではないかと疑りたくなるようなネーミングだ。例えば本のタイトルは滅茶苦茶重要だ。大体タイトルで売れるか売れないか分る。展覧会のネーミングも同じだと言う事が理解できないようだ。



 例えば「強制避難地区」「計画的避難区域」「緊急時避難準備区域」などと言われても何がどう違うのか理解できない。それと同じようなものか。



 はっきり誰が見ても聞いても分るような展覧会の名前にして欲しいと、何年も前から指摘しているのだけれど、いっこうに変る様子がない。



 まったく、原発と同じだな。一度決まったものは変えられない。変えるのにものすごくエネルギーが要るという事だ。馬鹿馬鹿しいけれど、これが現実だ。



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