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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

俑ってなんだ。 - 2011.03.10(ポケットの窓から)






 

はる 3546

 骨董にもいろいろあるけれど、どちらかと言えば工芸的なものよりオブジェのようなものの方が好きだな。どんなにいい皿や茶碗を見せられてもあまりぴんとこない。ところが古いオブジェのようなものは全て良く見える。アフリカのドゴン族のお面や鍵など一目見ると欲しくなる。



 ↑の骨董は中国の六朝時代の俑で、骨董好きならたぶんよだれがでるだろう。日本の土偶などもそうだが、俑も葬儀のための埋葬品である場合が多い。だからどこか痛んでいる場合もおおいのだが、この俑はどこにも傷がない。まぁ骨董の怖いとところで、これが全くの本物かというのはだれもわからんわけだ。自分の眼力だけがよりどころになるわけだ。本物なら普通に家一軒買える値段だそうだ。なかなか恐ろしい。



 しかしまぁ、この馬の形といい人物とのバランス、弁柄と胡粉?の彩色が適度にはげていい風合いだな。



 話は変って、県立の美術館で私の大学の後輩たち卒展をみた。自分の後輩たちというのは妙に気になるもので、卒業生だといえば何となく人情的に応援したくなる。まぁそれが高じると学閥とか門閥につながってくるので、ほどほどにしておいた方がいいのだろうけれど・・。まぁ、私が気にするほど相手は気にしていないもので、どちらかと言えば片思いに近いものかもしれない。



 もともと教育学部の美術専攻というのは美術の専門家を育てるコースではない。教師と言うのはどんな科目であっても基本的に同じであって、その教科の専門を使って生徒を教育するという仕事なんだな。絵描きが片手間に絵画教室で絵を教えているのではない。



 と言うわけで、それを差し引いてみても、まぁ我々の頃もそうだったけれど「何でもあるけど、何もない」という印象は免れないなぁ・・。応援したいんだけどな・・。



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