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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

作家魂 - 2011.02.24(ポケットの窓から)






第五回道(TAO)展



2011 2/22~2/27

山梨県立美術館 C室

 

はる 3532

 本屋さんによって美術雑誌を立ち読みする。多くの場合ほとんど購入することはない。自分に関係した記事が掲載されれば黙っていても送られてくる。昔は定期購読していた雑誌もほとんどやめてしまった。すぐに溜まってしまうということもあるけれど、必要な情報は黙っていてもどこからか流れてくるものだ。



 絵画には流行が大いにあって、一昔前はリアルな美人画のような絵は不人気であった。それでもデパートなどで売れるのは当時でもやっぱり具体的な絵柄だったな。ところが今は多くは絵に描かれたような美人画が絵画の主流になってきた。どの美術雑誌をのぞいて見てもほとんどが美人画の特集をしている。新人作家はほとんどがマネキンのような決まりきったような美人画の作者だ。



 まだまだこの勢いは止まらないようだ。私は当分それが続いてくれと願っている。負け惜しみではなくてね、なぜなら時代はいつもぐるぐると回っている。今、徹底的に具象にふれた志向は、やがては抽象に必ずふれてくる。それが10年後なのか20年後なのか、私が生きている間に巡ってこないかもしれない。けれど、いつかは必ず戻ってくる。



 作家のアトリエが取材されて掲載されていたけれど、何と言うのかな・・作家と言うのは生き方の問題で、リアルに生身の人物に近づけば近づくほど作家魂からは離れてゆく気がするのは私だけかな・・。私が甘いのかもしれないがね。わかりません。



 閑話休題

 前から考えていたことだけれど、少し書きながらまとめてみよう。



 最近、隣国が経済的に台頭してきて、銀座などを歩いていても集団で肩を切って歩いているのはほとんどがかの国の人だ。ブランドのお店でも結構大人買いをするので、いいお客さんということになっている。



 日本は経済的にかの国に負けて意気消沈している。そのうちに隣国に攻められて属国に成り果ててしまうのではないかという妄想に国全体がおかされているようだ。やれ、それではいかんということで、若者にはっぱをかけて尻をたたくのだけれど、彼らの志向はそんなところにはなく、第一志望の人気職種は銀行だったり、保険会社だったりして、結局戦うことなく今ある財産を守るという明らかに保守的な姿勢になっている。多分これからもっともっと保守的な人種が増えてゆくだろう。



 価値として「便利、安い、新しい」というのが、今までの選択のモノサシだったわけだ。アメリカを真似して、それを徹底して推し進めてきた結果、わが国は世界で第二位の経済大国になった。動機は「ハングリー」だったからだ。モチベーションとしてハングリーというのは一番分かりやすい。食えないものを食いたいというのが一番の動機だ。がむしゃらというのが一番強い。わき目もふらずがむしゃらに働いてきた。



 けれど、その結果振り返ってみると捨ててしまったことも多いことに気がついた。「安い、便利、新しい」だけがモノサシではないと今頃気がついて来た。今更ハングリーを持ち出してもだれも乗っては来ない。当然だカッコよくないもの。



 より成熟した社会のモノサシを持たねばならない。たとえば「安い」から選ぶのではなく、高くても安全なものを選ぶとか、「便利」だから選ぶのではなく、不便でも楽しいものを選ぶとか、「新しい」から選ぶのではなく古くてもいいものを選ぶとか、そこにある基準はお仕着せの一律のものではなく、より自由に個人が考えて選んだものだ。個人の品格とかが現れるようなものではないだろうかね。



 そういったある種の「成熟した文化を持つ国」というのが目指すべき指針ではないだろうか。



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