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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

現代美術について2・・草間弥生・ハウルの城・ホームレス - 2005.07.14(日記)

 「ハウルの動く城」のなかで、ハウルは魔法使いの弟子なんだけれど、よくあるパターンで空を飛んだり歩いたり、時空を自由に行ったり来たりできる。まぁそのことはこっちに置いておいて。

 ハウルの寝室が出てくる。そこはありとあらゆる物が所狭しとコレクションされていて、一種グロテスクな形を変えたロココ趣味のような様子で表現されている。ハウルというのがもともと鳥?なのか、はっきりは分からないのだけれど、どうやらその部屋は色々なものを収集する癖のある鳥の巣のようにみえた。傷ついたハウルはいつもその部屋に帰ってきて一時の安らぎを得るのだ。

 夏になると橋の下にたいていホームレスが住み着く。毎年同じような棲家を作るので同一人物かと思っているのだけれど、何か微妙に違う。動物に帰巣本能というのがあるとするなら、その前に巣を作る本能があるように思う。調べてみたことはないのだけれど、何やら、なんでもかんでも集めるというのが、我々動物の本能なのかなと思う。集めたガラクタの中にうずもれてることで、一時の安らぎを得られるもののようだ。

 このハウルの寝室を見たときに、現代美術家の草間弥生さんを思い出した。彼女は小さい頃から何かしらの強迫観念で異常な心理状態を体験している。よく知られているのが水玉のかぼちゃが所狭しと異常に増殖している像なんだけれど、こうやって所狭しと異常に増殖したものに囲まれて安心するという心理は動物特有のものだろうか。

 以前アウトサイダーアート(知的障害者の表現)のことにふれたことがあったけれど、彼らの描く世界もややこういった雰囲気に近いものがある。視覚的な表現というより触覚的な表現といえるかな。

 アニメーションというある種バーチャルな視覚的な世界ではあるけれど、人間が本来求めてやまないのはこういった触覚的な世界なのではないかと思った。

(はる 1259より転載)




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