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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

才能は贈り物 - 2010.12.26(ポケットの窓から)






 

内田樹の研究室より勝手引用

http://blog.tatsuru.com/2010/12/26_1356.php

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前略・・

才能はある種の贈り物である。

それに対する反対給付義務は、その贈り物のもたらした利益を別の誰かに向けて、いかなる対価も求めない純粋贈与として差し出すことによってしか果たされない。

けれども実に多くの「才能ある若者」たちは、返礼義務を怠ってしまう。

「自分の才能が自分にもたらした利益はすべて自分の私有財産である。誰ともこれをシェアする必要を私は認めない」という利己的な構えを「危険だ」というふうに思う人はしだいに稀な存在になりつつある。

でも、ほんとうに危険なのである。

中略・・

スランプというのは「私たちにできるはずがないのに、軽々とできていたこと」ができなくなることを言うのである。

「できるから、できる」ことと、「できるはずがないのに、できる」ことはまるで別のことである。

「できるはずのないことが、自分にはできる(だから、この能力は私物ではない)」と自覚しえたものだけが、次の贈与サイクルの創始者になることができる。

自分は世のため人のために何をなしうるか、という問いを切実に引き受けるものだけが、才能の枯渇をまぬかれることができる。

「自分は世のため人のために何をなしうるか」という問いは、自分の才能の成り立ちと機能についての徹底的な省察を要求するからである。

自分が成し遂げたことのうち、「これだけは自分が創造したものだ」「これは誰にも依存しないオリジナルだ」と言いうるようなものは、ほとんど一つもないことを思い知らせてくれるからである。

後略・・



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