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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

勝手引用 - 2010.09.19(未選択)
「時の忘れ物」

http://blog.livedoor.jp/tokinowasuremono/archives/52427401.html



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 ・・・私自身は、美術業界に入ったときから、確信犯的に「画家を育てるなんておこがましい。凄い画家はほっといても自分から出てくる」と広言して、周囲の若い人から顰蹙をかっていました。私がそう言っていたのは、ヨーロッパならいざ知らず今の日本で、画商が画家を育てるなんて実態を無視した絵空事(でなければ建前)と思っていたからです。

 今から思うと若気の至りですが、数多く存在する画廊の多くが、育てるどころか、「客からではなく、画家から金を集金する」貸画廊であり、画家にしても何年も先まで予約が入っている有名貸画廊(当時はそういうのがありました)を大枚払って借りて個展をすることがステップ・アップになると勘違いしているような状況はおかしくはないか・・・・・と義憤を感じていたのですね。

 もちろん、「貸し」ではなく、「企画画廊」としてやっている画商さんも多数います。でもその多くは(私も含めて)画家のつくった作品を商売として売り買いしているのであって、決して「芸術家を育てる仕事」をしているのではありません。

 ある作家の才能を見抜き、その価値を信じることにおいては、身銭を切って買うコレクターに、所詮私たち画商がかなうはずがないと思っています。私たちの仕事は顧客あっての商売で、もし画家を育てる人がいるとすればそれはコレクターであり、画商ではない。そういう素晴らしいコレクターに出会い、せめて共犯関係(主犯はコレクターです)になることが画商としての私の切なる願望です。

 因みに日本の近現代美術史を飾る画家たちの自伝などを読んでみると(少なくとも私が読んだ限り)、梅原龍三郎でも、安井曽太郎でも、棟方志功でも、恩地孝四郎でも、大沢昌助でも、瑛九でも、オノサト・トシノブでも、菅井汲でも、駒井哲郎でも、「画商に育ててもらった」などと書いている画家は一人もいませんでした。むしろ池田満寿夫さんなどは恨みつらみの方が多い。・・・・・

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