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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

丹下健三を語ろうTB - 2005.06.29(日記)

  インテリアコーディネーターとかキッチンコーディネーターだとか、まぁいわゆる建築関係のその周りの仕事が注目を集める。建築そのものはどちらかと言えば男性的な仕事で、その周りの装飾的な仕事は女性的な仕事と言えるかな。

 一時、定時制の建築の関係の専攻科で色彩の基礎的なことを教えていたこともあって、そんなことも少し勉強した。まぁほとんど独学のようなもので、専門的にそのことについて学んできたわけではない。

 日本の建築家の建物は、丹下健三などを筆頭に海外でけっこう評判をとったりする。外国の本屋さんで見かけたのは建築家の名前の入った本ばかり目に付いた。日本国内で建築家はそれほどメジャーな職業だっけなぁ・・などと思ったものだ。

 西欧諸国の基本的な考え方は、アートは建築に集約されると考えている。有名な彫刻家が建築家であったりしたし、当然絵もかけたのだ。考えてみると、絵は壁にあけられた窓だったし、室内のインテリアは建築の装飾の一部だったのだろう。そこの考え方が、日本人の建築家とは大きく違う気がする。

 日本の建築家の建物が奇抜で海外で注目されるのは、ある意味で日常の生活観とかけ離れたものが多いからではないかなぁ。というのは、我々が考えている建築というものは建物だけで完結していて、そこでの生活みたいなことは置き去りにされている。建築家はそこまで責任を持たなくてもいいと考えているのではないかな。

 有名な安藤忠雄の出世作「住吉の長屋」は例によってコンクリートの打ちっぱなしなんだけれど、トイレが外にあって雨が降った日は傘を差してトイレに行く、そういった建物だそうだ。話としては面白いけれど、はっきり言って住み辛い。

 それは我々の側からもいえないかな。絵を掛ける、飾る、ある種の見せ方、TPOそんなことを考えて絵を描いている作家はいるだろうか。絵は有名な画廊や美術館で鑑賞するもので、自分たちとは関係ないものだと考えてはいないだろうか。しかし本来絵画は壁にかけられて、飾られて、日常生活の中で鑑賞されて初めて完結するのだな。これはかなりきわどい意見だけれど、どうだろうか。

 どんなに素晴らしい芸術品を持ってきても日常生活の中でそれが使いこなせなければ、ただの絵に描いたもちで何の意味もなさないということを言いたかったのだ。
  (はる 1398より転載)



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