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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

ひとがた - 2010.08.03(ポケットの窓から)






 

 デパートで個展をはじめて3年ほどになる。公募団体に出品している作家には、変なプライドのようなものがあって「デパートで売られている様な絵」は描かないと公然という作家もいる。そう私もその一人だった。



 だから最初デパートでの個展の話があったときはちゅちょした。「デパートの絵」とは端的言えばに商品ということだ。自分の絵が商品かどうか、商品として売れるのかどうかは別にして、明らかに売るという目的のために絵は描いていなかった。まぁ言ってみれば素人であったわけだ。



 もう一つデパートの絵の特徴として「綺麗、細かい、分かりやすい」というものがある。だから私に話が来るとは考えられなかった。どれ一つとして合格していないからね。実際物を見て描くわけでもない。だから私のは絵ともいえない。私の個人的な想いでしかない。形を変えたオブジェのようなものだ。そんなものが一般的に売れるとは思えなかった、というのが本当のところだな。



 そういうデパートでの個展のイメージを変えてくれたのが、お世話になったHさんだ。何よりも私の作品を「いい」と言ってくれたこと、そのことは大切なことだ。売れる売れないは関係なく、兎に角「いい」と言ってくれたこと。それによってどれだけ勇気付けられたか。今までも何人かは個人的に「いい」といってくれた人はいた。けれど、公の仕事人として鑑賞家として、デパートの企画人として「いい」といってくれたことは大きな自信になった。



 今デパートは過渡期に来ている。一昔前デパートは「夢」を売っていた。どこで買うよりも高かったけれど、それに似合う付加価値があった。それにお金を払っていたわけだ。ところが色んな海外のブランドがそれぞれに付加価値、高級感を持ち始めて、自前のお店を持つようになって、デパートの時代は終わりを迎えつつある。どうやって生き残ってゆくのか、それぞれが戦略を考えているところだ。



 大衆の消費をリードしてきたデパートがこれからどうなって行くのか、何を売ってゆくのか・・・また眠くなった。



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