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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

一時帰宅 - 2010.04.24(ポケットの窓から)






 

 一時帰宅した。寒いので少し体調もおかしい、少々風邪気味かな。一週間はやはり疲れる。仕事もまだ残ってはいるけれど、山は越えた。後は印刷が仕上がってくるのを待つだけだ。どんなものになるか?少々不安がのこるけれど、もう私たちの手からは離れた。次は各自に送るのと、オープンに向けて販売の支度をしなければならない。



 今美術館では大きな団体展が開催されている。全国から多くの作品がしのぎを削って年に一度のこの会場にやってくるわけだ。ここだけを観ればなかなか絵画人口も多くて盛んな気がするのだがね。一般的にはどうなんだろう?絵を描きたいと思っている人は多いのかね?まぁいいや、そんなことを書こうと思ったわけではない。



 私は何処まで行けるかわからないけれど、「いい絵」の条件は見えているように思う。ただなかなかそこまでは行き着かないだろうなぁ。努力とか精進とかそんなものでは到底行き着かないのではにかと思う。まぁ私のずぼらないい加減な性格からして難しい。まだまだ自分には煩悩がありすぎるのだ。



 三岸節子の絵を観ていると、全てを絵に捧げきったある種のすがすがしさ、潔さが感じられる。まだ女流の画家などという存在が公に認められていない時代に、私は絵で生きてゆくと決めた、そんななりふりかまわない潔さを感じる。その姿勢は終戦後何ヶ月で銀座で個展を開催したことでも現れている。そんな絵描きなど男の作家にもいない。まぁ反対に女性だから出来たのかもしれないが、それは全く凄いことだ。



 男というのは例えば勲章をもらったり、○○会の会員になったり、何だか肩書きがえらくなると言うところで満足するところがある。だから年をとると絵がつまらないものになってゆく。安定するからかな。若い頃はがむしゃらで全てを捨て去ったにもかかわらず、ある程度評価されてくると保身にまわるのかもしれんなぁ。



 反対に女性はそんなところには頓着しないところがある。子育てを終わってさて、自分の時間だというと本当に何もかも捨てて絵だけになれるのかな。三岸節子は65でフランスに渡っている。普通もう隠居の年でしょう。



 生き方が絵に表れている。当然だな。芸道というのは生き方なんだから、絵だけがいいなどと言うのは偽者だ。生き方が三岸節子なんだ。彼女自身の生き様なんだ。



 そう考える自分は何処か逃げているところがあるな。もうここらでいいかと思っているところがある。保身にまわっては終わってしまう。自分の出来る範囲で、捨てて、壊して、何かのためにというのではなくてね、無心で絵を描かねばならないのだろう。野垂れ死を覚悟しなければいい絵など描けない。



 



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