↑はとっておきの布地。インド綿のプリント模様。裏地は真っ赤なローズヴァイオレット。どこか昔チベットの仏教寺院を見ていると、まるっきり同じような色の装飾を見た。それからそれから、中国の京劇や韓国の舞の衣装や日本の神社の歌舞、ほとんど同じような配色だな。現代の歌舞伎になるとやや渋い日本人の好みが入ってくるように思うのだけれど、元々のルーツは同じかもしれない。
西欧の色彩理論というのは極めて論理的で、要するに破調もふくめて、トータルには調和するということを目指しているように思う。現代の我々の感覚もどちらかといえば西欧化してきているんだろうな。だから↑のようなめったやたらな極彩色のようなものは反対にエキゾチックなものを感じてしまう。
アジアの色彩は混沌だと思うな。ということで少し前の「美は混沌にあり」を転載。