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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

ドロッピング - 2009.08.06(今日のアトリエ)






 

 ドロッピングとはようするに絵の具をたらすことである。最初の頃は確かに下地に絵の具を塗りこんではいたんだけれど塗ったというのか描いた色面というのが段々に違和感をおぼえるようになってきた。何か具体的なものがあってそれを描写するというのであれば描くというのは正しいのだけれど、私の場合最初に何の構想もない。で真新しいキャンバスに向かっても何もでてはこない。出来るだけ画面は汚れていた方がイメージが出て来易いことに気がついた。



 何も具体的なものは描かないのだけれど、出来るだけ自由に筆を遊ばせるにはこのドロッピングが一番いい。偶然に出来た絵の具のシミやかすれやにじみが具体的な物語の種になる。



 絵の強度をたまに質問される。水性の絵の具の特徴は、水を媒体にしているので濃淡が自由であるということと、もう一つは油彩画のように上からくっついているというのでなくしっかりと画面に染み込んでいるというところだな。だから乾くと繊維の中までのりが染み込んで画布と一体なって強固な造形物になる。素人考えだけれど、最近の科学的な物質は知らないけれど、人が作ったものの中で一番強い、変化しにくいものではないかな。特に私の方法は膠ではなくボンドとアクリルメジュームを使用しているのでさらに強いものだろう。このやり方でもう10年経過したけれど、ストックしている作品に剥落やひび割れはない。



 少し前にある雑誌から画材についてのアンケートがあって、具体的に今使っている材料とメーカーを書くように求められたのだけれど、画材もそうだけれど技法というのは表現と一体になっているものであって、今の私のスタイルは私の表現のために少しずつ変化していったものだ。とくに秘密のものはないのだけれどスタイルだけ真似しても意味がないと書いて提出したら採用されなかった。まぁ当たり前だけれどね。



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comment(2)

 
No title 
 自分の中で一度美術史を通らなければ自分のスタイルというのは確立できないようにおもいます。

 最初はみんな物真似です。それを嫌がっていては何も出来ませんね。いいと思ったものはどんどん真似して吸収して行けばいいとおもいます。

 それで、死ぬまでに何かしら一つでもできればいいと思います。

No title 
「スタイルだけ真似しても意味がない」。そのスタイルが自分の内側から出てきたものか、つまり内発的なものかどうかが一番大事なところですね。今日はこれから、長坂の「おいでやギャラリー」に「非戦の想像力」展を観に行ってきます。

secret


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