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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

東京5日目 - 2009.04.23(ポケットの窓から)






 

 今日で東京も5日目になる。さすがに疲れてきた。今日は図録の仕事の関係で朝から光村出版の印刷工場のある埼玉県の川越まで行ってきた。何をするかといえば作品のゲラを見て上下やトリミングの適正や文字の校正である。印刷は誰でもできる。ただこの校正がとんでもなく時間がかかって、尚且つ面白くない仕事だ。できるならやりたくはないが、誰かがやらなければカタログが出来上がらないということで、若い会員?が順番に当番をやることになっている。任期は2年で今年はサブというわけだ。



 この2,3日は作品の撮影に付き合う。これもまた延々と作品のタイトルと作者受付番号などを大声で確認しながら撮ってゆく単純な肉体労働で、最後頃にはやや気分的にハイになって間違いが起きるようだ。今までも誰かがこんな下積みの仕事をやっていたわけで、今更ながらお疲れさんでしたと頭が下がる。



 地方にいる作家、私もその一人なのですが、案外幸運でこういった仕事を免除されているところがある。誰かが下働きをやっているのだということを理解している作家は少ないだろうな。



 撮影に立ち会って感じたこと、一般出品者を含めると一度に3百点ぐらいの作品を見るわけだ。それも審査に出るよりゆっくりと真面目に見るという機会がある。一つの作品は一人の作家が大げさにいえば人生をかけてある時間集中的に根性を込めるわけだ。だからそれなりの念がこもっている。多くの場合審査は一瞬に終わる。作者の次に作品を見る時間が多いのは我々カタログのスタッフかもしれんなぁ・・。



 そんなことから、感じたことを一言。いつも想うことは上手い絵は一時だということ。上手い、綺麗、細かいなどという絵はその時はいいと思ってもすぐには飽きる。テクニックなどはあってもいいが邪魔になることが多い。できるなら下手くそなほうがいい。訓練して練習して何度も何度も描き直してそれで、自分の気分などを取ってしまった方がいい。作為のない、ごくごく自然な「あるがまま」そんな下手くそな絵が描ければいい。そんな絵は少なかったなぁ。みんな欲が見えすぎて見ていて辛くなるような絵ばかりだ。



 私の求める方向が違うのかもしれない。



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