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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

木枯らしが吹いた - 2008.12.28(ポケットの窓から)






 

はる 2749

 今回の金融危機などはアメリカの一人相撲みたいなところがあって、実際これまでは彼の国は腕力にものを言わせて好き勝手にしてきたそのつけがまわって来たにすぎない気がしている。といってもそれに便乗して甘い汁を吸ってきたのも事実だけれどね。



 難しい事は何も分かっちゃいないけれど、案外何も知らない方が事実がよく見えたりするのじゃないだろうかね。



 昔書いた覚えがあるのだけれど、ハリウッド映画に「大逆転」というエディ・マーフィーのコメディがある。大筋はグーグルでも検索すればでてくるからお任せするけれど、簡単に言えばアメリカの大手の投資会社のオーナー二人が、賭けをする。町で見かけた乞食に会社の経営を任せて上手く会社を経営できるかどうか。結果的に辞めさせられるのだけれど、もてあそばれたエディが怒って、そこで知った投資のノウハウでその二人に復しゅうする。で今度は本当に地位が大逆転するというはなしだ。



 まぁ面白おかしく書いてはあるけれど、資本主義社会の危うさみたいなものが上手く表現されているように思う。資本家と起業家がいる。企業家でもいい。資本はないけれど、新しい事業や研究を始めたいという願望がある。資本家はそういった企業家を自分の勘で見つけて投資するわけだ。上手くすれば何倍もの利益を生む。



 社会がインフレでどんどん上昇している時はそういったことでいい夢を見ることができる。明日は今日よりいい日になるわけだ。投資する事で何割かのリスクがあるものの損をすることもなかった。アメリカが一人勝ちしている時はそれでも良かったんだな。



 ところがいろんな国が小さなアメリカ型になってくると、どこかで破綻が起きてくる。まずは人件費だろうな。まともなものが同じ価格で国内で作れなくなってくる。それから価格破壊が起きる。



 アメリカの車は省エネには対応しきれていない。だから日本車などの外国車に完全に負けてしまう。アメリカが取った策は基準の引き下げという姑息な手段でしかなかった。自国の企業を守るだけに躍起になった。そのために反対に今回のような危機に見舞われることになった。抜本的な改革を怠ったからだ。



 「おごれる者久しからず」というけれど、まぁ今回はどうなんだろうかね。

 



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