
「美術の窓」2009年1月号個展案内p155
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はる 2748
個展の感想を書くかな。お客さんは通常と同じくらいじゃなかったかな。日曜日と祝日は予想通り少なかった。これは銀座の宿命かな。画廊街そのものが閑古鳥が鳴く。
前半は国画の関係者が多かった。それはこのところの恒例になっている国画のグループ展が今年もまた同時開催されているからだろう。単発でグループ展をやっても人は来てくれないか、非常に少ない。こうやって同時に開催されると否が応でも観に来る人が多くなる。特に地方に住んでいると、とても展覧会一つのためには出かけられないのだな。
都心やその周辺に住んでいる人にはなかなか理解できないかもしれないが、銀座はやっぱり絵を描く人間には憧れの聖地なんだな。特に我々より少し前の世代いはそうだと思う。ここで作品を発表できると言う事だけで、ドキドキときめいたものだ。たとえお客さんが少なかったとしても「銀座で展覧会ができた」というだけで満足だった。銀座に画廊が何百とあるのはそういったわけなんだな。プロの作家というのが絵を売って生活する人というならば、これは明らかに違う分野の話だ。
銀座と言う街はゴッホやピカソなどの世界の巨匠から名もない画学生までが、階層が違うとは言え同じ場所で語られる世界でもまれな場ではないだろうか。
まぁ世界的な大不況ということだけれど、それも含めて今の時代を生きているということなんだと思う。特に芸術だけ娯楽だけ経済だけ切り離して考える事は出来ないのじゃないかな。 ということでめでたしめでたし!